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カテゴリ:読書記録
なんで今更トリイ・ヘイデンなのかという意味はあまりありません。ただ図書館にあったから、ああ、これは未読だったなと思っただけです。 でも、とても衝撃的で、文章もうまくて、子供への接し方について深く考えさせられました。 『シーラという子』『タイガーと呼ばれた子』を読んだのがもう10年以上も前でした。そのときは、自分の能力の高さをひけらかすような鼻につく箇所があったように思うのですが、このケースは、そんなトリイでさえお手上げになった少女の話です。 都市でのカウンセラーの仕事を辞めて田舎の特殊学級の担任になったトリイは、腰を深く折り曲げ、話そうとしない8歳の女の子、ジェイディと出会います。たった一日でジェイディと話をすることができたトリイですが、その話は驚くものばかりでした。 トリイはジェイディが何らかの性的虐待を受けていると確信しますが、その証拠となるものが何もありません。同僚たちはすべて彼女の妄想ではないかといいます。 〇にバツ印は悪魔信仰のマークであることを知ったトリイは、そういった団体についても調べていきます。でも、どこまで立ち入るべきかで悩みます。 いったん里親のところに預けられたジェイディは、家に帰ろうとはしませんでした。真実は結局分からずじまいです。 小説として読むなら中途半端な話です。でもこれは実際にあった出来事なのですね。 そのほかに、クラスの問題児とか自閉症の子どもに対する教師としてのトリイの腕にはたいへん参考になることがたくさんありました。 教育関係の道を志す人には必読本ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月20日 18時51分27秒
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