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カテゴリ:読書記録
故郷のわが家 読書してなかったわけではないのです。ただ毎日帰宅が8時近くになって布団に入ってすぐ寝てしまっただけで。 村田さんのは久しぶりですが、相変わらず楽しいなあ。 阿蘇山の近くの高原にある生家を売りに出すため、片づけをしながら愛犬のフジ子と暮らす笑子さん。養鶏場や民宿の奥さんたちとののどかな交わりが綴られるのですが、よく夢を見ます。その夢が村田さんならではで、いいのですね。 中でも「くらやみ歩行」が面白かった。ガダルカナルの戦没者の遺骨収集団の集会に参加するのですが、マイクの調子が悪かったり、オウムが叫んだり、挙句に動物兵士なる団体が行進します。おかしいのだけれど、物悲しい。戦争はいけないとか愚かだとかそんなことは書いていないのですが、伝わるものがあります。 こんな素敵なご近所さんがいたらなあと思う一冊でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年10月09日 18時53分30秒
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