空はとんび

　ストーブを出しました。

　正確にいうと、おきっぱだったストーブに灯油を入れました。

　考えてみれば、もう１１月も半分過ぎちゃったんだよねえ。

　暑いからできないって言ってたことがほとんどできてないぞ。

　奴らの布団干しとか、部屋の片付けとか、いろんな整理とか。。。。



　昨日いつものように病院のハシゴをして時間がまだあったのでフィットネスに行こうと自宅に戻ったら、なんと鍵があかない。

　奴が、寝ているのだ。私が出たときに鍵を下ろしたに違いない。しかも中途半端に下ろしたので、外からは鍵が回らなくなっているらしい。

　始めは優しく「Ｚさ～ん」と呼びかけていたが、一向に起きる気配がない。ピンポンを何度も押してもだめ。自宅に電話しても携帯にかけても、音が鳴り響くだけ。

　次に小石を２階の窓にぶつけてみた。あんまり大きいとガラスが割れてしまうので、ちょこっと当てるだけ。奴はすぐそばで寝ているはずなのだが、音沙汰なし。

　だんだん怒りが増してきた。

　なぜか裏に２メートルほどの脚立が放置してある。そうだ、これだ。まるで泥棒に入ってくださいといわんばかりで何のためにあるのかと疑問だったのだが、初めて役に立つときがきた。

　脚立の一番上に乗って、支柱の棒で窓をどんどんと叩いた。

　それでやっと動いている音がして、窓が開いた。

　親戚のおじさんそっくりな顔だ。奴はじーちゃんよりばーちゃん方の血を受け継いでいるのだなあとつくづく思った。

　ばかちんが～～～～～！

　もちろんフィットネスの時間には間に合わなかった。