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カテゴリ:読書記録
二人静 今回選んだのはこれ。 本が届いてから、ずいぶんたくさんのレビューが書かれていることを知りました。 恥ずかしながら、盛田さんのお名前は初めてで、「おいしい水」ってのが話題になったことがあったなあというくらいしか知りませんでした。 いいです。なぜこの人が直木賞もっていないのか不思議なくらいです。 純愛物語なのです。展開も人物も地味なのですけれど、ずっとふたりを見守っていたくなります。 舞台が介護施設という中で、純愛物語を貫けるってすごいですね。いや、それよりも、介護問題はどこにでも存在する時代になったのだなあとそんなことにも感心したり。 ラストが物足りないという話もありましたけれど、あれはあれですごく新しい終わり方だと思います。ずっと殺人とかが当たり前に出てくる話ばかり読んでいたからでしょうか、現実にはどんなに恨みがあっても人は殺せないわけで、小説とはいえ、あまりに簡単に人を殺めるものが多すぎますね。この小説はそんなことはしないのです。 ここのところ「今年のベスト3」とかやってませんでしたけど、これは入れられます。あとが続かないな。「三千枚の金貨」はどうでしょうかね。週末は実家で法事です。その間に読みますか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月18日 22時15分22秒
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