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カテゴリ:読書記録
三千枚の金貨(下) 道中に読み終わりました。列車のシートは読書に最適ですね。 金貨を埋めた芹沢由郎の過去が明らかにされていきます。 由郎は、富豪の家の長男として育つはずが、母親の身分の低さから親戚や縁者にたらい回しにされ、ひどい虐待を受けて片耳が聞こえなくなります。それでも頭のよさはずば抜けていました。三村という婦人に引き取られてようやく生活は落ち着いていきますが、子ども離れした才能は、むしろ周囲を怯えさせるほどでした。 とまあ、芹沢の過去の話は面白いのですが、光生とその会社の同僚(マミヤの三銃士)たちとのゴルフ談義が延々と続くあたり、ちょっと興ざめです。故郷の武生での正月の過ごし方も何か伏線があるのかと期待しましたが、そういうわけでもない。 つまり、ある程度年齢を重ねた男たちにとっての「わくわくすることって何だろう?」って話なのですね。金でもない女でもない、何か。 つまらなくはないです。でも、もうちょっとひねりがあってもよかったかなと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月23日 22時38分31秒
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