|
カテゴリ:読書記録
ボトルネック 道中用に買った文庫本です。名前がおじさん臭い(失礼)けれど、まだ若い人です。 若い人向けですね。ここのところ本を読んでいると絵画と似ているなと思うのですが、これはまさにアニメみたいな文章です。 東尋坊で亡くなった恋人を弔いに出かけたリョウは、なぜか金沢で目が覚めます。そこは知っているはずなのにどこか違う世界。自分の家にはいるはずのない姉が「ここは私の家だ」と言い張ります。 パラレルワールドを描いた作品はあまりに多くありすぎて、主人公が戸惑うのがわざとらしく感じられてなりません。頭のいいお姉さんこと、サキさんとの会話が、年寄りにはうざったい。ごつごつしていて、現実味がありません。 主人公がどういう性格なのか、終盤でやっとわかりました。それまでの立ち振る舞いに、そんな描写あったっけ?全体に流れるトーンが暗いとはいえないだけに、とってつけたような印象がぬぐえません。 アニメなら面白いかもしれません。文章で勝負してほしいですな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書記録] カテゴリの最新記事
|