|
カテゴリ:読書記録
画像が違いますけどね、盛田さんの8年前の作品。 題名の「おいしい水」は音楽の題名です。ボサノバだそうです。 しかし、盛田さんの文章は不思議だなあ。読み終わってぱらぱらと捲ってみても、至るとことに「不倫」だ「セックス」だの文字が飛んでいるのに、ちっともいやらしさが無いのです。 一昔前に一世風靡した「金曜日の妻たちへ」みたいな設定なのですね。同じマンションに暮らす家族でのいざこざとか不倫などが舞台になっているのです。 でも、陳腐さがないのです。なぜかなあ、主人公の弥生さんみたいな人はどの男性も憧れるタイプだからかなあ。読んでいると、自分がそういう清純できちんとした性格の女性になってしまったような錯覚を覚えるのですねえ。 まあ、落ち着いて考えてみれば、若い男にもお金もちのおじ様にも求愛される主婦なんて、ちょっと都合がよすぎるというか、もちろん自分とは全然違う存在なのでありますけれども、読んでいる間は少なくともキレイな心でいられるというお話であります。 借りてきて3日ほどで読んでしまいました。どっぷり同じマンションに漬かってしまったようです。 ああ、30歳ね。その頃は自分も少しは。。。。と天命を迎えた人は思うのでしょうね。 なぜに男性である盛田氏はかくも克明に女性の心理を描けるのか、ますます謎であります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月22日 21時33分38秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書記録] カテゴリの最新記事
|