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カテゴリ:読書記録
【送料無料】きことわ 今日は読書三昧でした。 芥川賞受賞作で、マイノリティでない作品って珍しいのではないかしらん。 出てくるのは普通の人々ばかり。別荘の持ち主と管理人の子ども同士だった永遠子と貴子が仲睦まじく過ごした思い出と25年ぶりに再会する話が織り交じって語られます。 これだけの内容をどう描くか、これは凡人にはできませんね。 私はいわさきちひろの絵みたいだなと思いながら読みました。ほわんとした雰囲気なのですが、もっとも子どもらしい表情を逃さない。風景と人物が一体となるような描写。 感受性というものがレベルで測れるとしたら、ものすごく高い値を出す人ですね。 宇宙的な時間を意識して今目の前にあるものを見つめることというのかな。25年たってもふたりの仲のよさが変わらなくて、ほっとしました。 朝吹さんはまだ若いんですね。1984年生まれですか。いやあ、すごいなあ。この瑞々しい感受性をずっと持ち続けていってほしいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月22日 22時28分18秒
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