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カテゴリ:読書記録
カササギたちの四季 直木賞受賞後第一作ですから、周囲の期待も大きかったのではないでしょうか。もともと「自分が読みたいものを書く」が信条だと言ってきた作家さんですので、そんなプレッシャーはなかったのかな。 しかし、きつい言い方をすれば、直木賞などの賞をとったから読んでもらえる作品であるといってもいいでしょう。これまでの作品に比べてあまりにひねりがない。まるで劇団ひとりの「陰日向・・・」レベルです。つまり誰でも書けるもの。 かささぎと日暮の二人組みのレンタルショップは、三浦しをんさんの多田便利軒の二番煎じみたいだし、かささぎの陳腐な推理を日暮が懸命にカバーする理由が「ただ彼女(中学生・菜美)をがっかりさせないため」だけだとしたら、なんだかつまらないです。 おそらくシリーズ化しようともくろんでいるんでしょうね。楽しく書けている気はします。 ここまでネームバリューを勝ち取ったのだから、あとは本人の好きなようにすればいいってことですね。いっそ正面からヤング向けにして、読書離れの若者を救ってやってください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月28日 21時13分13秒
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