196079 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

空はとんび

空はとんび

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

コメント新着

のうきょうじゃない@ 本日拝見 治るまで続いたかな?
のうきょうじゃない@ Re:ほら見たことか(05/01) 釣りのリールが ただ邪魔になる置物になっ…
のうきょうじゃない@ 畑はいいね 畑はいいね。 雨の日は読書かな?
椋とんび@ Re:一年待つ(03/16) うひゃあ、誰も来ないと思って書く殴って…
のうきょうじゃない@ 本日、超久しぶりにブログ拝読 う~む。 アルコールで肝臓のほうは大丈夫…

お気に入りブログ

バラ苗 ドイツ作出… grace5703さん

C調言葉に御用心! えむえむセブンさん
ペペリンリン ペペリン4さん
Den-Kichi akane-koboさん
きたあかり カフェ きたあかりさん

カテゴリ

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2011年05月29日
XML
カテゴリ:読書記録

【送料無料】ひそやかな花園

 新聞連載は欠かさず読んでいたのですが、大幅に加筆されたとあったので、借りてみました。連載中は、週ごとに変わる人物が混同してしまいましたが、ちゃんと整理して読むことができました。


 子どもの頃夏休みに決まって出かけていた別荘のキャンプ場。親戚でもない、サークルでもないその集まりは何だったのか。どうして突然終わってしまったのか。それぞれの思いを抱えた子どもたちが大人になって再会します。



 いやしかし、角田さんはどんどん高みに達していますね。「森に眠る魚」でも女性同士の人間関係のいびつさを描いていましたが、今回はまたさらにその構図が極まっています。いやらしさがないのがうまいなあと感心するところです。

 今回は紗有美という女性が「なんとなくイラつく」存在として描かれています。友だちができない、自分は不幸だと言い切る彼女を、疎ましく思いながら「お姉さん」として振舞うことを命じられた樹里は、不快感を抑えて優しく接します。

 キャンプの集まりは何だったのか、書いてしまうと冒頭の幻想的なな空間を壊してしまいそうなので書きませんが、その空間へ読者を誘い込んでしまう手腕には脱帽です。もしかして私のリズムとシンクロするのかな。みなさんはどうなんでしょう。なんというか、催眠術で眠りに誘われるような力があるのです。


 書くたびにレベルを上げ続ける角田さん。命とは何なのか、テーマも今日的で深いです。この作品も映像化の引き手あまたでしょう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年05月29日 18時39分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書記録] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X