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カテゴリ:読書記録
【送料無料選択可!】お台場アイランドベイビー (単行本・ムック) / 伊与原 新 著 第30回横溝正史賞受賞作です。横溝正史賞って第一回の「この子の七つのお祝いに」しか読んだことがありません。あれってまだ学生だったなあ。歴代の受賞者の中で知っているのは山田宗樹氏しかいないです。 でも、この伊予原さんは実力派ですね。新人という感じがしません。文章も手馴れているし、地震などの知識も豊富です。地球惑星科学専攻で大学の教員とありました。なるほど。 東京大震災が起きてお台場は壊滅状態の島となります。元刑事の巽はふとしたことから少年丈太と出会います。息子を亡くしている巽は丈太のツレとなり、怪しい男たちから狙われる丈太を守ろうと奔走します。 奇しくもこの前読んだ『ドーン』と似ている設定が多くて、もう東京大震災は間違いないと思われてしまいます。その前に東海大地震か。。。。地震の後の外国人排斥がリアルで怖ろしいです。これが主題になっているところがいいですね。 部下を何者かに殺された少年課の刑事みどりの調査と巽の行動とが交互に語られるのですが、ちょっと都合よく話が進みすぎるような気はしました。ネムリという外国人が簡単に巽を信用して、何から何までやってくれるのです。巽が美女だったとしたらありえたかもしれないけどねえ。ダーウェイという若者は綾野剛くんですね。もう映画化の話はあるのかしら。 今後の作品に期待できそうな新人ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月18日 19時59分40秒
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