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カテゴリ:読書記録

【送料無料】つるかめ助産院

 「食堂かたつむり」の小川糸さんが南の島の助産院でのくらしを描いた作品。やわらかくいとしい物語です。

 夫が失踪して探すあてもないまま行き着いた南の島。まりあに声をかけたのは島で助産院を営むつるたかめこという女性でした。妊娠を知らされ迷うまりあに、かめこ先生は優しく語ります。ベトナムから来たパクチー嬢、世界旅行の途中だというサミーという青年、穏やかな長老と島の人たちに囲まれて、助産院を手伝いながら命が誕生することの厳かさと美しさを知っていくのでした。

 赤ちゃんの誕生シーンもさることながら、お料理のおいしそうなこと。小川さんはほんとに食べ物を大切にしているのでしょうね。揚げ物は苦手な私でも食べたくなってしまいました。

 まあラストはちょっとうまくいきすぎじゃないのという感はありますが、そこがメインじゃないからね。これから出産を控えている方がいらしたら、ぜひ読んでみてとお勧めしたくなります。もちろんまだの人もすんだ人も。男性にも読んで欲しいなあ。妊娠するってこういうことなんだあと感動するにちがいありません。





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最終更新日  2011年08月07日 15時05分38秒
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