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カテゴリ:読書記録
【送料無料】アレグリアとは仕事はできない この前読んだ津村さんのが少し気になって既刊を借りてきました。 OLと複合コピー機との闘いです。何でもできる優れものというふれ込みで入荷したはずのコピー機アレグリアですが、何度もウォームアップを繰り返したり、意味不明のエラー番号を表示したまま止まってしまったりします。しかも修理を依頼したとたん動き出したりして、まるで小ばかにされているような働きぶりです。 ああ、こういうことあるなあと誰もが思うことでしょう。それをここまで憎しみをこめて機械と対決するストーリーにしていくあたり、凄腕だと感心しました。 もうひとつ、「地下鉄の叙情詩」もありふれた光景をデフォルメして描いています。鋭利な刃物のような文章ですが、「痴漢」に対する義憤を読めば、作者が女性であったと改めて思い出すのでした。 人々が見てみぬ振りをして誰かが泣いている、そんな理不尽を赦さない強さがあります。もっといろんな世界の不正を一刀両断に切っていってほしいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月08日 20時31分52秒
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