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カテゴリ:読書記録
【送料無料選択可!】雪男は向こうからやって来た (単行本・ムック) / 角幡唯介/著 元朝日新聞記者の「雪男に魅せられた男たち」を追うルポルタージュ。知人から紹介されて読みました。 元記者といってもまだ若い方です。76年生まれだそうで。文章は無駄なく簡潔で、読みやすい。 惜しいのは、著者自身が雪男の存在に対して懐疑的であることが、かえってこのルポを中途半端なものにしてしまったという点。 読者としては「果たして本当に雪男はいるの?」と思いながら読み進めるわけです。そうするとあのラストではちゅうぶらりんになってしまう。 ここは徹底して裏方に徹するべきだったのではないかしらね。 それにしても、あの小野田さんを見つけた青年、鈴木紀夫氏が雪男探索に命をかけていたとは。何だか、うら悲しいね。若いときに脚光を浴びてしまうと、ビギナーズラックみたいな麻薬から逃れなくなってしまうのかしらと思いました。 自分は富士山すら登ろうとは決して思わない人間ですので、彼らの思いには到底近づけません。そんな自分でも、そういう命を懸けるだけのものに出会えた人たちに敬意を持つことができる作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年11月23日 18時45分01秒
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