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カテゴリ:読書記録
【送料無料】ポトスライムの舟 津村さんの芥川賞受賞作をまだ読んでいませんでした。 後の「アレグリアとは仕事できない」と似たような設定の、「十二月の窓辺」がよかった。もう若い子とは言われなくなったOLが職場の理不尽な上司に耐えて耐えての物語。みんなこんな辛い仕事に耐えてがんばってるんだな、と自分の環境など楽チンだと反省しました。 「ポトスライムの舟」はもう少し穏やかな話です。ラインで働く主人公と気さくな上司の話。工場に貼ってある世界クルージング旅行のポスターを見つめ、代金が自分の一年分の給料とほぼ同額だと気づいて、倹約するのですが、さまざなな出費が彼女を邪魔します。 けなげな主人公を応援したくなる、優しい物語です。 ほとんど展開のないストーリーなのですが、職場の雰囲気を醸し出すのが天才的にうまい津村さんです。もっともっといろんな職業のことを書いてもらいたいです。 もうすぐ今年も終わりですね。今年は津村さんや三浦しをんさんなどこれまで読んでこなかった人に巡り会えました。数えたら60ちょっとしか読めていませんでしたが、中身は濃かったかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月24日 15時10分26秒
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