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カテゴリ:読書記録
【送料無料】かなたの子 角田さんの短編集。ちょっと怖いお話です。 生きながら墓に入ったお坊様の様子を毎晩交代で伺う村人たち。母の具合が悪いときは征夫が暗い夜の道を歩きます。鈴の音が聞こえたら「まだ」、途絶えたら「いよいよ」ということです。風の音に紛れて鈴音の音が聞こえてきますが、それは和尚さんの叫びではないか、と征夫には思えてなりません。 そして、掘り出された和尚さんの姿は。。。。 他にも死産した娘や殺された双子の妹の姿が見えてきたり、別れた恋人が自分の行動を予測したりと、不気味な中に哀愁漂う物語が続きます。 村田喜代子さんの雰囲気に少し似てきたかなと思わせる文章です。ますます角田さんは私好みになってきて嬉しい限りです。もちろん、これまでのように社会的な問題も鋭くえぐってほしいことには違いありませんが。きっと期待に応え続けてくれることと信じております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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