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カテゴリ:読書記録
【送料無料】舟を編む ブランチで何度も絶賛していたので予約をしました。やっと回ってきて2日で読みました。 三浦さんの作品は目の付け所がいいのですね。はっきりいって文章は並です。登場人物もいい人が都合よく出てくるし、予想を裏切ることなく展開し、めでたしめでたしのラスト。それでも読んでしまうのは、読みやすいからです。 読みやすいというのは決してけなしているわけではありません。誰にでも読めるというのは、できそうでできないことです。 そして、そこに感動が織り込まれている。ドラマがあるのです。 このドラマは念入りな下調べがあってこそ成り立ちます。辞書作りというマイナーな世界を多くの人々に知らせてくれた三浦さん、ありがとう。 いっそ中学生高校生向けとして大々的に学校図書館で扱ってみてはいかがでしょう。読書離れが少しは解消するはずです。そして、将来の職業として本の編集、言語学の追究を夢見る子どもが増えるに違いありません。 ただ一つ、気になったのは、装丁です。本文の描写ではとても品があってすばらしいものになっているのに、この波とか舟はいまいちです。これは『大渡海』ではないと言われてしまえばそれまでですけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月25日 21時33分15秒
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