|
カテゴリ:読書記録
【送料無料】贖罪の奏鳴曲 「さよならドビュッシー」がいまいちだったので、予約していたことも忘れていました中山さん。こっちはかなり話題になっただけあって、なかなかの出来映えでした(あくまで上から目線)。 少年時代に凶悪な犯罪を犯した男が凄腕の弁護士として活躍します。 まあ、はじめから多分あれだとうと予想しながら読んでいたのですが、作者はあくまで「怪しさ」をちらつかせたいようですし、それにしては医療少年院の記述が長すぎて、いったいどうしたいのかなあと思っているうちにページは残りわずか。ラストでそこまでやっちゃいますか!ちょっと飛躍がすぎるんじゃありませんかね。 読んでいない方には何を言っているのか全く分からないと思います。まあ、けっこう中山さんにやられたってことはありますね。 でも、はじめに読者ありきで、人間が書けていない(まるで直木賞選考委員のコメントだ笑)。そんなものを期待しないでエンターティメントとして読めばけっこう面白いです。 自分としては、罪を犯した人間がどうしたら立ち直れるのか、それは無理なのかということに興味があったので、題名の「贖罪」がかえって嘘くさくなってしまったと思うのでした。ところであのソナタはあれっきりでしたか。 ドラマも不作が続く昨今ですが、これぞというものは出てこないのかしらねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月09日 16時54分46秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書記録] カテゴリの最新記事
|