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カテゴリ:たびたび旅に出てみれば(山旅含む☆)
沖縄には、龍が居るらしい。
沖縄にも、龍にも、実は、詳しくない私。 沖縄の島も、日本列島も、龍の形をしている、 だから、日本(沖縄)は、龍の国だと、 どこかで、そんなことを、小耳にはさんだような。 先日、NHKで、放映されていたテンペスト、 ちら見しか、しなかったが、龍が、どうとか・・ そんなイメージが、自分の中で定着してしまっていたから、だろうか、 10月31日の夜、 那覇空港に降り立つ飛行機の中から、初めての沖縄の夜景を見て、 「ああ、龍が居る。龍の魂への鎮魂の旅だ。」 と、訳もなく、感じた。 (って、ひつこいようだが、私は、龍のことなんて、何も知らないくせにね。) 翌、11月1日は、朝から、雨になった。 那覇市内のホテルの部屋で、出発の用意をしていると、 雷の音まで聞こえ、稲妻が見えた。 龍だ。 と、また、何処かで思う。 ただし、私の中のごく、常識的部分(頭)は、そう言ったファンタジーは、 ファンタジーとして、楽しむまでのことと思っている。 その日は、せいふぁーうたきを訪問し、 そこから、久高島へ、渡る予定の日だ。 雨の、せいふぁーうたきになるかと思っていたが、 那覇を出発した時に降っていた雨は、 せいふぁーうたきに到着する頃には、止んでいた。 鎮魂とか、龍とか、 なにやら、私にとっては、厳しいイメージがあり、 沖縄の人にとって、大切な聖地を訪れるのだから・・・と、 気持ちを引き締めて、訪れたせーふぁーうたきだった。 そんな思いのほか、 やさしい、やさしい、とっても、やさしく、 平和に守られた場所。 私は、せふぁーうたきでは、そんな印象を受けた。 ずっと、ずっと、長い年月、 人々が、平和を願い続けてきた、秘められた場所。 そこは、心地よい風が吹き、 緑が木陰を作り、 鳥の声が聞こえる、 とても、やさしい場所だった。 夫は、久高島に行くのなら、 せーふぁーうたきを訪れてからが、順序と言った。 確かに、せーふぁーうたきから久高島を眺め、 島に向かう、心の準備も出来たように思う。 うたきの近くのカフェで、お昼をして、 午後のフェリーで、島に向かった。 その洋上で、虹を発見! 島が、歓迎してくれているようで、うれしいと思った。 その時は、まだ、その後、どれ程、虹を見るようになるか、 知らない私たちだった。 島について、その晩泊る宿へ荷物を置き、 自転車を借りて、かべーる岬へ向かう。 走り出して間もなく、雨だ。 結構、激しく、降り、一旦は、自転車を停め、 木陰で、傘をさして、雨が小やみになるのを待つ。 雨に降られて、がっかりするようなものだけれど、 不思議と、私は、その時は、 こんな小さな島にとって、水って、貴重だろうな。 雨は、うれしいだろうな。 などと、水の恵みなどについて考えていた。 同時に、3月の津波や、バンコクでの洪水、水の災害についても。 雨は、あっという間に止み、 再び、走り出すと・・・ 大きな虹が、前方に!! 途中、立ち寄った、ヤグルガーから この写真を撮った後、虹は、消えてしまい、 私たちのすぐ後に、そこを訪れた2人組の方は、 ほんの5~10分の違いで、見れなかった。 その後、かべーる岬に向かう途中、 他の方の振る舞いで、少し、考えさせられることもあり。。。 島には、立ち入りが制限されている神聖な場所があり、 私たちは、入口で、その説明を読んだだけで、立ち去ったのだが、 ほぼ同時に、その入口に着いた、後の方たち(島の外部からの観光客のように見えた)は、 どうも、そこに立ち入るつもりで、私たちが立ち去るのを待っていたような風情があったのだ。 その後、実際、その方たちが、そこに入ったのかどうかは、私は、知らない。 何だか、自転車をこぎながら、 私の中から、怒りが湧いてきた。 「人が、大切にして、入らないでって、言ってる場所に、無神経に入って行くなんて、ひどい。」 その内、 その言葉は、そのまま、実は、自分が傷ついた体験を投影しているだけと、気がついた。 むやみに人に入られたくない自分のスペースに、 暴若無人に、入ってこられて、自分が大切にしていたものを壊された、 そんな、自分の過去の体験が、怒りの元になっている。 だけど、壊された大切なものって、 本当に、大切にするだけの価値のあったもの? (これは、島のことではなく、私の体験のこと) 「執着は、手放し、 生きている喜びに感謝しよう。」 そんな思いに至った頃、かべーる岬に到着した。 ここの何と、気持のよいこと。 もやもやする気持ちは、手放し、今、ここにいる、 その事に感謝する。 私の心が、青空になると、 また、虹が、現れてきた。 かべーる岬から、現れては、消える虹を、 長い間見て、過ごした。 ただ、ただ、気持ちよく。 ディーバに感謝して。 その夜は、島に泊った。 島に泊まれるなんて、とても、贅沢だ。^^ 島の宿は、民宿で、庭の方から入る4畳半のお部屋。 お風呂はなくて、共用のシャワー。 沖縄にありがちなリゾートホテルとは、全く違う。 ここは、そのような場所とは違う、また、厳しい環境でもある。 なにもなくても、・・・・ いや、 何もないどころではなく、 必要なものは、すべてあり、 そして、とても、豊かだ。 島の朝、雲の綺麗だったとこと。 朝が、わくわくして、目覚めるって、久しぶりのことだった。 島からは、何も、 砂粒一つ持ち出してはいけない。 と言うのが、沖縄の決まりだ。 本当に、素晴らしい島だったので、 このまま残って欲しいと、願わずにはいられない。 こんな風に、ネットで、公開してしまって、 島を訪れる人が増え、 この環境が、壊されてしまったらと、恐れさえ持ってしまう。 この神の島が、 守られますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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