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2011.11.15
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沖縄には、龍が居るらしい。

沖縄にも、龍にも、実は、詳しくない私。

沖縄の島も、日本列島も、龍の形をしている、
だから、日本(沖縄)は、龍の国だと、
どこかで、そんなことを、小耳にはさんだような。
先日、NHKで、放映されていたテンペスト、
ちら見しか、しなかったが、龍が、どうとか・・


そんなイメージが、自分の中で定着してしまっていたから、だろうか、

10月31日の夜、
那覇空港に降り立つ飛行機の中から、初めての沖縄の夜景を見て、
「ああ、龍が居る。龍の魂への鎮魂の旅だ。」
と、訳もなく、感じた。
(って、ひつこいようだが、私は、龍のことなんて、何も知らないくせにね。)

翌、11月1日は、朝から、雨になった。
那覇市内のホテルの部屋で、出発の用意をしていると、
雷の音まで聞こえ、稲妻が見えた。
龍だ。
と、また、何処かで思う。

ただし、私の中のごく、常識的部分(頭)は、そう言ったファンタジーは、
ファンタジーとして、楽しむまでのことと思っている。

その日は、せいふぁーうたきを訪問し、
そこから、久高島へ、渡る予定の日だ。

雨の、せいふぁーうたきになるかと思っていたが、
那覇を出発した時に降っていた雨は、
せいふぁーうたきに到着する頃には、止んでいた。

鎮魂とか、龍とか、
なにやら、私にとっては、厳しいイメージがあり、
沖縄の人にとって、大切な聖地を訪れるのだから・・・と、
気持ちを引き締めて、訪れたせーふぁーうたきだった。

DSC_0016.jpg



そんな思いのほか、

やさしい、やさしい、とっても、やさしく、
平和に守られた場所。
私は、せふぁーうたきでは、そんな印象を受けた。

ずっと、ずっと、長い年月、
人々が、平和を願い続けてきた、秘められた場所。

そこは、心地よい風が吹き、
緑が木陰を作り、
鳥の声が聞こえる、
とても、やさしい場所だった。

夫は、久高島に行くのなら、
せーふぁーうたきを訪れてからが、順序と言った。

確かに、せーふぁーうたきから久高島を眺め、
島に向かう、心の準備も出来たように思う。

うたきの近くのカフェで、お昼をして、
午後のフェリーで、島に向かった。
その洋上で、虹を発見!
島が、歓迎してくれているようで、うれしいと思った。
その時は、まだ、その後、どれ程、虹を見るようになるか、
知らない私たちだった。

島について、その晩泊る宿へ荷物を置き、
自転車を借りて、かべーる岬へ向かう。
走り出して間もなく、雨だ。
結構、激しく、降り、一旦は、自転車を停め、
木陰で、傘をさして、雨が小やみになるのを待つ。

雨に降られて、がっかりするようなものだけれど、
不思議と、私は、その時は、
こんな小さな島にとって、水って、貴重だろうな。
雨は、うれしいだろうな。
などと、水の恵みなどについて考えていた。
同時に、3月の津波や、バンコクでの洪水、水の災害についても。

雨は、あっという間に止み、
再び、走り出すと・・・

大きな虹が、前方に!!


DSC_0095.jpg


途中、立ち寄った、ヤグルガーから

DSC_0099.jpg

この写真を撮った後、虹は、消えてしまい、
私たちのすぐ後に、そこを訪れた2人組の方は、
ほんの5~10分の違いで、見れなかった。

その後、かべーる岬に向かう途中、
他の方の振る舞いで、少し、考えさせられることもあり。。。

島には、立ち入りが制限されている神聖な場所があり、
私たちは、入口で、その説明を読んだだけで、立ち去ったのだが、
ほぼ同時に、その入口に着いた、後の方たち(島の外部からの観光客のように見えた)は、
どうも、そこに立ち入るつもりで、私たちが立ち去るのを待っていたような風情があったのだ。
その後、実際、その方たちが、そこに入ったのかどうかは、私は、知らない。

何だか、自転車をこぎながら、
私の中から、怒りが湧いてきた。
「人が、大切にして、入らないでって、言ってる場所に、無神経に入って行くなんて、ひどい。」

その内、
その言葉は、そのまま、実は、自分が傷ついた体験を投影しているだけと、気がついた。
むやみに人に入られたくない自分のスペースに、
暴若無人に、入ってこられて、自分が大切にしていたものを壊された、
そんな、自分の過去の体験が、怒りの元になっている。

だけど、壊された大切なものって、
本当に、大切にするだけの価値のあったもの?
(これは、島のことではなく、私の体験のこと)

「執着は、手放し、
 生きている喜びに感謝しよう。」

そんな思いに至った頃、かべーる岬に到着した。

ここの何と、気持のよいこと。

もやもやする気持ちは、手放し、今、ここにいる、
その事に感謝する。
私の心が、青空になると、
また、虹が、現れてきた。

かべーる岬から、現れては、消える虹を、
長い間見て、過ごした。

ただ、ただ、気持ちよく。
ディーバに感謝して。



その夜は、島に泊った。
島に泊まれるなんて、とても、贅沢だ。^^

島の宿は、民宿で、庭の方から入る4畳半のお部屋。
お風呂はなくて、共用のシャワー。
沖縄にありがちなリゾートホテルとは、全く違う。
ここは、そのような場所とは違う、また、厳しい環境でもある。
なにもなくても、・・・・
いや、
何もないどころではなく、
必要なものは、すべてあり、
そして、とても、豊かだ。

島の朝、雲の綺麗だったとこと。
朝が、わくわくして、目覚めるって、久しぶりのことだった。


島からは、何も、
砂粒一つ持ち出してはいけない。
と言うのが、沖縄の決まりだ。


本当に、素晴らしい島だったので、
このまま残って欲しいと、願わずにはいられない。
こんな風に、ネットで、公開してしまって、
島を訪れる人が増え、
この環境が、壊されてしまったらと、恐れさえ持ってしまう。

この神の島が、
守られますように。






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Last updated  2011.11.15 22:42:45
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