|
カテゴリ:講演会ー発達障害
「高機能広汎性発達障害に必要な生活支援」
ーわかってほしい私たちのことー 「変光星」や「平行線」の作者であり、高機能自閉症者の森口奈緒美さんの講演メモ VOL.2 前回の他に森口さんが必要と思う(してほしい)支援について 経済的支援 出来ないことが多くなれば、必要な支援も増えてくる。そのような支援をお金で買うこともできる。 確定申告のフォロー。 混雑が非常に苦手なのでタクシーが割引になれば良い。 生活支援 親なき後の一連の手続きの支援。死亡届、診断書、銀行手続きなど資格を持った人が同行支援してくれる制度。 管理組合・自治会など地域での当番が回ってきたときサポートが欲しい ゴミの集積。睡眠障害のため、定刻にゴミだしするのが非常に困難。 某所では行政が障害者の住んでいるところやってきて、ゴミを回収してくれるサービスがある。 平衡感覚が鈍いので高いところの電球などが取り替えられない。 ガスレンジの調節。 買い物時、店内のBGMが邪魔になり商品を選べない。 レジでわたされる釣銭を財布に入れられない。 買った商品を袋に詰められない→レジの人がこの障害を理解してくれるだけでも助かる 外出・通院など移動や旅行時の支援 他の乗客に絡まれたとき助けて欲しい 病気になったとき自分の症状が言えない。 老後・親の介護の問題 過敏 音に対して非常に過敏 住宅の設計について 近隣の工事の音、階上の足音など外部の音を社団できる家が欲しい。 近隣で工事が始まった場合、非難できる場所が欲しい。 入院時も同室者の話し声・TV音が苦痛なので一人部屋が良い 電話、チャイム、洗濯機、電子レンジの音(ブザーなど)が苦手。携帯の着メロのように自分で他の音に変えられるようにして欲しい。 支援以前にバリアをなくして欲しい。心のバリア。「理解」という支援。 ただ「理解」してくれることが支援になる場合もある。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 同じ高機能自閉症者で作家の藤家寛子さんも著書の中で、高機能自閉症と告白したら「そうなの。私にはわからないけど大変だったのね」と言って欲しいと書いてありました。「大丈夫よ。がんばって」などと言われると、「自分はまだがんばってないから、もっとがんばらなければいけない」と思ってしまうらしいです。そして、もっとがんばるって、どこまでかわからなくなり、結果的にダウンしたり、身体が機能しなくなるようです。 こんなにいろいろなことが困難なんて、本当に大変ですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[講演会ー発達障害] カテゴリの最新記事
|