空と海と私と

海（小６・男）が学校での出来事を話す。

図工の授業中に、友達K君に針金で首をﾂﾝとされた。
背後から突然だったので、驚いて「やめろよ！」と怒ったら
「そんなに強くやってない！」と言い返された。

その日、校外学習があり帰りの地下鉄のホームで
K君に叩かれ、叩き返したら首を絞めてきたという。

私は「なぜ、すぐに先生に言わないの？」と聞いた。

「側にいなかった」のと
空が学校に行けなかった日々のことや
制服を着れずに登校していることから

「双子は、すぐ先生にチクル」と言われるのがイヤだったらしい。


どちらにしても、授業中に人を針金で突くのも
ホームでふざけるのも、絶対的にダメだ！といった。

ホームで叩き合ったのは両成敗だけど、
首を絞めるのは犯罪だとも話した。

K君はこれに対しても「そんなに強くやってない」という言い分らしい。
でも、ダメなものはダメなんだよ！



そして、この件をどうするか海と話し合うと
先生には言わないで、自分で解決するという。

解決できなければ、また考えるらしい。


だけど、K君は空（小６・高機能自閉）にも絡んでいた相手。
あれ依頼、空には手は出さないようだけど
ときおり、チクリと嫌なことを言ってきたりするらしい。

しかしながら、空は随分と強くなって
それは聞きたくないことだけど、そういう事を言う人も
この世には存在するんだと思えるらしい。

そして、海の首を突いたり、絞めたりしたK君には
しっかりと「やめろよ！」と抗議したらしい。



奇しくも、秋葉原通り魔事件の後だし
２件とも首にかかわっているのも気になった。
それにホームという場所柄、一歩間違えば大惨事になる。

海にもお灸をすえる意味で、担任に連絡をした。

誰がってことじゃなく、
「ホームでの事は、他の乗客からクレームがあった」
という事で全体に話してもらった。

すると、海とK君が自ら名乗り出て「僕たちがやりました」といったそうだ。
その後は、図工の件も解決して楽しく遊べた一日だったらしい。

先生、ありがとうございます。

　　　　　　　　　　　　

ところで秋葉原の事件、残虐すぎて
我が家ではニュースも見せなかった。

だけど、こういった事実を見たり聞いたりしている
子供たちの心や思考への影響はないものだろうか？

戦闘的なゲームが子供たちに与えられる中で
こういった事実が日常的に起こるという事を
恐怖感もなく見ていられる（見せている）こと自体
大人も子供も、なにか大切なものが阻まれている気がするのですが・・・。
（K君のこととは関係なくね）


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