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カテゴリ:子供のこと
進学候補の中学校で校長のお話がありました。
説明会では子供の発達や関わり方について いつも参考になる話を聞くことができます。 その中で、子供の個性と大人の関わり方について 面白いお話が聞けたのでUPしますね。 小出監督と女性ランナーの話が題材です。 有森裕子は「これやれ」「あれやれ」というと反発してくる選手だった。 彼女が気持ちよく、そして目が輝くように指導法をかえた。 遅かった彼女に夢と希望を持たせるようにした。 鈴木博美はすごく頑固だった。そして天才的な素質をもっていた。 そこで、監督はお友達のように「これやれ」ではなく 「どっちにするか」と相談を持ちかけるようにした。 すると彼女も素直になり、記録も伸びていった。 高橋尚子は「ハイ」「ハイ」と素直に答える選手だった。 いわゆる先生と生徒の関係みたいなものだ。 彼女には「がんばれ」といったことがない。 がんばっている選手には「いいね」と褒めるだけでよい。 つまり、反発してくる子供には、次は「こんな大会に出てみようか?」 とか「こんな検定試験を受けてみようか」と実際に本人が輝ける 場面を作ってあげると良いということらしい。 反発してくる子供に、今ここで勝負しても仕方がないので 未来に夢を見させると伸びるそうだ。 面白いと思ったのは2番目の天才型。 天才なので大人でも凡人はかなわない。 だから指導しようとするのが間違いである。 対応としてはコーチングに近いようだ。 彼らは天才であるが故、自分自身で答えをだせるので それを導き出す手助けをすればよい。 自問自答のような相手をすれば、あとは本人が 答えを出すそうである。 彼らの感じる感覚も所詮、凡人には理解できないので 一緒に悩み、解決策を考えたり、指導しようとせずに 話を聞きながら、選択肢を整理してあげればよいのだそうだ。 最後の素直な子。これが一番多いそうである。 がんばれではなくて、褒める。 具体的に褒めるそうだ。 高橋尚子の場合には 「Qちゃんの走ってるときの姿勢は世界一だね」 「Qちゃんの足首は世界一の足首だよ」とか 本人は監督を信じて、ついてきて褒められる。 がんばれという必要はなかったらしい。 彼女はがんばり始めてから、 あまり伸びなくなってしまったのかもしれない。 褒めるというのも、何でもかんでも褒めれば 良いって事ではなく、子供の個性を見極めないと いくら褒めても良い結果にならないらしい。 ここの中学では、校長だけではなく 関わる先生たちが、いかに子供を伸ばしていくかという 課題に真剣に取り組んでいるのが良くわかる。 先取り授業せずに、詰め込まないで その子の器を大きく強くする教育が行われている。 空は、この中学に行きたいらしい。 これは生き残るための本能的判断なのかもしれない。
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