先日うかがった話。
母子の愛着は生後6ヶ月頃から始まると言われるが、
その理由は、その頃に大脳の急速な発達があるという。
愛着=愛着とは、赤ちゃんと特定の人との間に形成される愛情の絆です。赤ちゃんは自分の欲求に応えてくれた人を特定の人として選び愛着形成をします。ほとんどの場合、相手は母親です。愛着が形成されるまでには5~6ヵ月の期間が必要で、生後6~8ヵ月頃に愛着形成が成立します。同時に赤ちゃんは母親以外の人に人見知りをしはじめます。
そこで、疑問に思ったのは
空の愛着形成は遅く1歳半を過ぎてから始った。
それまでは一人で祖母宅へ泊まることも平気だった。
(その頃、海は後追い時期だった)
それはそれだけ大脳の発達が遅かったという意味だろうか?
尋ねてみた。
すると原始反射の消失が遅かったのではないかと問われた。
原始反射=健常新生児において観察される反射的行動。例えば、支えを失うと両四肢を上に上げてつかむように動くモロー反射(驚愕反射)、口に指や乳首を入れると吸う吸啜反射、何かが触れるとその方向に口を持っていく口唇探索反射、手掌をさわると指でつかむ把握反射、緊張性頸反射、交差伸展反射、自動歩行反射などがある。生後6ヶ月ごろから一連の反射が随意反応(たとえば乳児が自分の手指・足指をもてあそぶ、おもちゃを左右の手に持ちかえる、寝返りをうつなど)へと切り替わる。脳障害などがあると、原始反射がいつまでも残ったり、高次の反応の出現が遅れる。これらの反射・反応を調べることで、中枢神経系の成熟・発達の状態を知ることができる。
思い返すと、睡眠中ビクッと手を広げて夜泣きをすることが多かった。
小さな音に反応するときもあったが、そうでないときもあり
かなりの期間、続いていた気がする。
ビクッとなったときに、すぐに手を握れば起きずに寝てしまう時もあった。
通常、原始反射の消失(統合)と共に、大脳の急速な発達があり
愛着形成、そして脳神経回路(シナプス)の刈り込みが行われるという。
シナプスの刈り込み=乳幼児期に顕著に見られるように,遺伝子の情報によって大雑把に作られた無数の神経接続は,環境からの刺激を受けたものだけが生存する。個体の中で,環境適応のための神経淘汰が行われるのである。シナプスの刈り込みは、正常で健康な脳機能の発育のため必須なプロセスであると考えられており、例えば、シナプスの刈り込みの異常が自閉症や統合失調症などと関連するという考えもある。
ちなみにオスロー大学のライヘルト教授は,自閉症は幼児期のシナプス刈り込み時期に発症し,
統合失調症は思春期の刈り込み時期に発症するという。
自閉症児の場合、この原始反射消失や脳の神経回路の刈り込みが
起こりにくい(遅れる)場合があるそうだ。
(逆に言えば原始反射の消失や神経回路の淘汰に遅滞がある→発達障害
発達障害の原因:脳機能障害説、遺伝説などあるがが究極は不明)
この刈り込みが行われない(遅れる)ことによって、サヴァン症候群などの
特異的能力の出現になるのではないかしらと思ったりした。
原始反射の未消失(遅れ)により、大脳の発達が遅れ、
その次に行われるはずの愛着形成や脳の神経回路の淘汰も遅れていく
ということなのだろうか。
ならばこの原始反射消失を早めれば愛着も早く形成されるのだろうか?
また脳の神経回路の刈り込みを促進する方法はないのだろうか?
それは人工的に行う方法、「教育」だという。
けれど素人では難しいだろうから、療育といったことになる。
もちろん勉強すれば家庭でもできるのかもしれない。
アスペや高機能の自閉症児は基本的には3歳以前に愛着が成立するという。
だから大きな心配は必要ないだろうし、本人の歩みにまかせるのも
一つの方法かもしれない。
きっと、どんな子育てにも「必ず」なんて方法はないと思うから。
どちらが良い方法なのかはわからないけれど、↑のようなことも知らずに
我が家は、2歳代から療育を行った。
個人的な結果としては非常に良かったと思っている。
知識もなく育てにくさに困り果てていたときだったから
同じ状況の子どもを育てている仲間、理解ある先生たちとの出会いと支援。
この時代がなければ、どうなっていただろうかと想像もできない。
恐らく今の私も空もなかったはずだ。
私は療育施設に直談判に行き入園した。
そうでもしなければ、次の募集まで様子見になっていた。
それでも入園できるかは不明なくらい、応募は多いのだ。
だから、心から願っています。
我が子の発達に不安のある場合、少しでもこういった療育が
誰でも簡単に受けられるような社会でありますように・・・と。
愛着形成には興味を持っていたし、それによっての予後にも関心があった。
しかし、その前の原始反射との関係が意外と重要だったりするんだと感心した。
この件でいくつかのサイトを見ていたら、成人でも原始反射の未消失な方は
いるようで、その統合(消失)を行っているところもあるようです。
興味のある方は、調べてみてください。但し、判断は自己責任でお願いします。
発達障害の理解と対応
検索中に見つけました。
とてもわかりやすく、端的にできていますので
良かったらご覧になってみてください。