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カテゴリ:今日の出来事
会社に入って約7年半。初めてまとまった休みをいただいた。耳に心地良い響き”有給休暇”またの名をリフレッシュ休暇。思う存分リフレッシュするぞ~ということで九州へ行ってきたのである。
九州。新幹線で5時間半・・。とても時間がかかる。ということでかのライト兄弟が発明した空飛ぶ大きな鉄の塊”ヒコウキ”で行くこととなった。今年三十路を迎えた私なのだが生まれて初めてのヒコウキである。正直怖い。あんな大きな鉄の塊が空を飛ぶというのがいまだにどうにも信じがたい。江戸庶民的発想である。おそらく小学生のときにテレビのニュースで見た日航ジャンボ機墜落事故の衝撃がトラウマとなっているのだろうと心理学的見地から推察される。 しかし職場のヒコウキ経験者(ほとんどみなさん)の諸先輩方から励ましのお言葉、ご指導、ご鞭撻をたまわり晴れて空路という一番危険な道、いばらの道を歩む決意をした次第である。 世紀の一戦に臨むにあたり一ヶ月ほど前からイメージトレーニングを重ね、全日空のホームページから機体内部の見取り図をプリントアウトしたものをカバンに忍ばせるなど用意周到な準備を行った。吉良邸討ち入りに臨む赤穂浪士がごとく。 しかし事件は飛び立つ前に起こったのである。金属探知機だ。そもそも危険物の持ち込みがないかを調べるためのものだということをすっかり失念し、全身金属フル装備のままゲートに突入したのである。メタルギアソリッドである。ピンポーン。当たり前だが鳴る。鳴らなければ逆に怖い。すぐさま金属探知マン、金属探知レディーに止められる。ポケットから出るわ出るわ金属が。家のカギ、車のカギ、ケータイ電話、時計、財布・・。おそらく金属探知マンたちも私のチャレンジ精神に恐れ入ったに違いない。あらためてそれらを外しゲートを通ってみる。ピンポーン。本日2度めの正解だ。ウルトラクイズならリーチである。今度はベルトの金具がいけなかった様だ。後ろに人が並んでる中せっせとベルトを外す姿・・。漢字二文字で表すなら”恥辱”である。三文字なら”羞恥心”。はっきりいって恥ずかしい。たとえるなら横綱白鵬関の優勝記念写真撮影で相撲協会の世話人の人に「畳の上だぞ、ブーツ脱げ!」と怒られるX JAPAN YOSHIKI氏といい勝負である。(スポーツ新聞参照) そんなハプニングのおかげで逆に緊張がほぐれて結果オーライ。ここまでは予定通りだ。搭乗口ではすでに大勢の人が並んでいた。ビジネスマン、学生、家族連れ。そんな人たちを見ていると上空1万メートルからコントロール不能になって墜落する機内で狼狽し泣き叫ぶ姿が浮かぶのである。さっきまであんなに楽しそうにしてた人たちがと。かなり重症である。 ついに足を踏み入れたボーイング777-300。ラッキーセブンが3つ。なんだか頼もしい数字だ。仮にこれがボーイング494とか949だった場合は即帰宅である。気を取り直して品川初ののぞみである。前述の見取り図で座席が分かっていた私は座席番号などまったく見ずにニヤリとしながら、「ふっふっふ、ここまではイメージトレーニング通りだ」と席に腰掛けるのであった。やはり重症である。 まだベルトも締めていないが夜も更けてきたので次回に続くこととする。次回タイトルは「浪漫飛行は手の平びっちょり」の予定である。ちなみに国内線は楽しみにしていた機内食はないそうだ。朝7時半の便なんだからサンドイッチぐらい用意しとけ!と思いつつ資料に眼をやると「プレミアムクラスは朝食の用意がございます」と書いてある。まさに格差社会の歪みである。差別である。麻生首相なんとかしてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.02 02:26:45
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