それ行け！ジュンジュン！！

ついに大空へと飛び立ったボーイング777。通称トリプルセブン。ヒコウキで一番危険なのは離陸のときと着陸のときとよく言う。なので50％はクリアしているぞ。よし！

天気は晴れていたが雲が多い日だった。ヒコウキの窓から見る景色は格別である。なんといっても雲の上を飛んでいるのだから。以前初めて富士山に登ったときに雲海を見て感動した覚えがあるがその比ではない。そんな景色を眺めていたら幾分気分が落ち着いてきたのである。なんだ以外と揺れないではないか。と思っていた矢先。ガタガタガタガタ。揺れた。しかもなんだか急に高度が下がっている気する。ふと翼を眺めている。！？。パタパタパタパタ。翼についてるやつがパタパタいっている。確実にバランスを取ろうとしている動きだ。それ以降は気になってしょうがない。機体がゆれる→パタパタパタ→手に汗握る→機体が揺れる→（以下福岡まで繰り返し）。悪夢である。

窓から入る日の光に照らされる私の手の平。キラキラしている。ガタガタ揺れているのに周りの人々は動じない。さすが百戦錬磨のツワモノたちである。私は機体の高度が下がるたびに「あッ！」と声がでそうなのに・・。

離陸して45分ぐらいたったころ。キャビンアテンダントの方が飲み物を持って回ってきた。本来ならばアイスコーヒーが飲みたい気分だが、何がありますか？と質問する余裕もなく。一番手前にあった生茶をお願いする。生きた心地がしてないのでちょうどいい。

そして離陸から約１時間。「まもなく当機は着陸体制にはいるため高度を下げて参ります」とアナウンスがあった。いちいちアナウンスするのは私のように高度が下がるたびにお母さんとはぐれた幼児のように不安な顔をする人がいるからだろうか。

そしてクライマックス”着陸”である。高度が下がると陸地が見えて上空より恐怖である。空港見えてこないのにずいぶん低いとこ飛ぶのである。しかも予想通りの急旋回・・。頼むからあまり傾けないでくれ～。そしていよいよ見えてきた福岡空港。以外と街の中にあってびっくりである。そして着陸態勢に入る。スゥ～～～。拍子抜けするほどスムーズに着陸した。おそらく機内の誰より安堵の表情をしていたのは私に違いない・・。そして機長に対する感謝の気持ち。ありがとう機長～。

以上で福岡空港着陸までの3部作完。晴れて九州の大地に降り立ったのである。ああ～九州よかとこ～。よかよか～。現地についたら偽九州人になるのであった。