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博多に戻ってきた私はホテルにチェックインして夕食へ。数ある博多名物の中から私が選んだのは”水炊き”である。お店の名は”水炊き料亭 博多華味鳥”という。お店の情報が住所だけで地図もなかったため自力で探すことに。夜の博多駅前を徘徊すること15分。ついに見つけた華味鳥。さんざん探したが実は泊まるホテルのすぐ裏だったことに後から気づく・・。
本格的な水炊きを食べたのは初めてだったが、相当深い味がする。いいダシがでたスープに鶏肉、鶏だんご、水菜、キャベツ、玉ねぎなどが入っていて体にもよい。店員さんが次々中の具を運んでくるのだが、「肝は入れてよろしいですか?」と聞かれレバーが苦手でまったく食べられないにもかかわらず”やっぱり新鮮なレバーは臭みがなくてレバーが苦手な人でも食べられるね理論”に基づいてチャレンジしてみる。恐る恐る一つ食べてみる。臭みがまったくない。しかもあの嫌な食感もない。よしイケる!と思いもう一つひときわデっカいレバーを食べてみる。?。・・・・・。しまった・・。最初に食べたのはハツだ・・。しかしもう手遅れである。一度口に含んだレバーは噛む事も飲み込むことも不能になり意識が遠のく。もちろん目にはうっすら熱いものがこみ上げる。いっそ5歳児ぐらいに戻りたい心境だった。そうすればぺっと吐き出せる。楽になれる。しかし三十路まっしぐらの私には不可能だ。何とかビールで流し込むことに成功。しかし店員さん確実に6個は入れてたレバー・・。嗚呼・・。 しかし出された食べ物を残すことは絶対にしたくない私(ニンジンとカボチャを除く)。気合でレバーを流し込む。もはや流動食である。何とかすべて平らげたあとは締めの雑炊。この雑炊が相当うまいのである。さっきのレバーの悪夢を忘れさせるほどに。 博多の水炊きは奥が深い。幸せと不幸が隣り合わせでまるで人生みたいだ。などとしみじみ感じながらぽっこり出たおなかをさすりながらホテルへと帰るのであった。 博多3部作 完 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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