カテゴリ:ケース
夜回り先生をご存知でしょうか。ドキュメンタリーでも何度か取り上げられ、講演会も多く行っているようですので、ご存知の方も多いと思います。先週のETV特集でも取り上げられたのですが、ちょっと印象深い話でしたのでまとめておきたいと思います。
夜回り先生は、非行や犯罪から少年少女をなんとか救おうと夜の町に赴き戦っていた先生でした。ところが最近は自傷行為(リストカット)などが止められない子供たちを何とか救おうと奔走しているようです。昼は各地で公演、夜は電話やメールで寄せられる子供たちの声にこたえる日々を送っています。 その実体験から生まれた分析は非常に説得力があり参考になりました。 ・リストカットは死ぬために切るのではない。生きるために切る。切ることで心のガス抜きをしている。 ・リストカットは隠してはいけない。言葉では言えない苦しみ、叫びを見せて分からせる。 ・リストカットはとめてはいけない。その原因を解決する。 ・虐待⇒児童相談所、保健所 ・過剰期待⇒親と本人が納得できる形で接触を持って親を変えていく ・いじめ、教員の問題⇒校長,教育委員会を動かす。学校が問題なら逃げさせる。 ・気持ちを自分に向けず他人に向ける。奉仕。ありがとうの言葉で救われていく。 人のためになることが心の強さにつながっていく。 ・自分病のパターン。自分が一番不幸。悲劇のヒロインと考える。 ・リストカットを見てまずい反応 1.何やってんの、いい加減になさいと怒ること。怒っても仕方が無い 2. どうしようどうしようと、おろおろ泣く事。 ・最良の対応。じっと待ちながらそばに居て、自分から打ち明けてくれたり、心を開いてくれるのを待つこと。 嗜癖、依存症になっている場合は医療の力も借りる。 ・夜眠らない子供たち…学校や家で満たされない思いを夜の街で晴らそうとしている子供たち ・夜眠れない子供たち…部屋の中で一人悩みを抱える子供たち ・今の社会は攻撃的である。 ・お父さん…会社でののしられる「なにのろのろやってんだ。お前なんかいつでも首にできるんだぞ」 ・お母さん…イライラしたお父さんに「風呂も沸かしていないのか、飯も作ってないのか、なにやってんだ」 ・子供たち…イライラしたお母さんに「なにこんな点数取ってんの、急ぎなさい」 ・お父さんは酒場でうさを晴らせる。お母さんは子供にガミガミやって昼に息抜きできる。 しかし子供たちには昼の学校と夜の家庭しかない。 今の学校は子供を褒めない。「うるさいぞ、急げ、来なくていい、退学だぞ」 昼の学校でやられ、夜の家庭でやられたら…。 子供の心はぱんぱんになってイライラする。ここで子供は3つに分かれる。 ・いじめ…自分が大人にされたことを、かけがえの無い仲間に対して行ってガス抜き ・元気のいい子は夜の世界へ…親や先生は自分はどうでもよい。夜の世界の甘い嘘に引っ掛けられ、汚され、沈んでいく。さらに元気のいい子は集団化。騒音や暴力で大人に復習する。 ・リストカット…心の優しい思いやりのある子。仲間はいじめられない。夜の世界にも出れない。暗い夜の部屋で自分を責め始める。いらいらして手首を切り始める。病院で薬をもらって楽になると過剰摂取(OverDose)がはじまる。辛くて物が食べられなくなる。摂食障害(過食・拒食)。自殺願望、自殺。 ・リストカッターは100万人といわれている。 ・昔は10褒めて1叱れと教えたが、今の社会は10叱って1しか褒めない。 ・子供たちの素晴らしい目の輝きが、いま奪われようとしている。子供たちが育つとともに目が死んでいく。 ・親は子供を少ししか叱っていないつもりになっている。子供は叱られてばかりで褒められないので、だめな人間だと自分を追い込んでしまう。 ・褒めて、子供たちの素敵な目の輝きを。 考えれば考えるほどほんのちょっと道を踏み外しただけで遭遇しそうな話です。子を持つ親として、非常に考えさせられました。きっかけはどれもありそうな話。そして、そこここでレメディの効果が望めそうな話です。私もフラワーレメディをつかって少しでも力になりたいと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月12日 04時17分16秒
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