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明日図書館に本を返さないといけないからと
母に言われ、 それなら今日中に読むからと 島田さんの追憶のカシュガルを借りて読んでみた。 【送料無料】 追憶のカシュガル 進々堂世界一周 / 島田荘司 シマダソウジ 【単行本】 先日は透明人間の納屋を読んだが、 今度のは御手洗さんの話で 久しぶりに、御手洗さんに出会えた気分である。 短編が一本につながっているようなストーリーで ある浪人生に、御手洗さんが 外国であった話を語るというもの。 桜の木のルーツに、彼岸花のルーツ。 戦争で犠牲になった日本人や外国の人。 脳に障害があった日本人男性の話。 どれも面白くて、夢中になって読んだ。 表題作の追憶のカシュガルは 町の人に蔑まれてきた老人の話だった。 遠い外国であった一人の日本人。 彼は、老人にある感情与えてくれる。 最後まで、彼は老人を友として扱ってくれる。 老人は、最後まで京都とメッカに行くことが出来なかった。 だが、最後に御手洗さんに出会えて良かったと思う。 それだけが、老人にとっての救いであった。 話の端々に、御手洗さんの優しさが溢れていた作品だった。 透明人間の納屋は、島田さんらしい終わり方だったが こちらの作品も、島田さんらしい終わり方だ。 読んだ後、清清しくさわやかな気分にさせてくれる。 だから、私は島田さんの小説が好きなのだ。 図書館から借りてきてくれた母には感謝。 でも、この本はそのうち購入するつもりだ。 ビブリオマニアと、また家族から呼ばれるかも知れないが この本は、 またいつでも読み返せるようにしたいと思うから。 今日の夜は、ガープの世界の下巻も読んでみようと思う。 ガープの世界は、コミカルと評されることもあるというが 上巻を読んだ感じでは、そんな気配は全く感じない。 時に重苦しく、時に人間の性を問われる感じだ。 人間模様が描かれている作品だが 確かに読むのに、一方ならぬ努力が必要に感じる。 話が長すぎるとかそういう話ではない。 話にのめりこむ程に、自分と重ね合わせてしまうのだ。 とりあえず、読了してみないことにはわからない。 結末が知りたいような知りたくないようなそんな気分だが それでも読んでしまう不思議な魅力があるのも事実だ。 お風呂上りに、ゆっくりと読書に明け暮れて 日常の単純作業の癒しとしたいものだ。 それにしても、やっぱり読書は楽しいなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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