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カテゴリ:柏崎・刈羽原発
東京電力の柏崎・刈羽原発の設置申請に関わる安全審査の内実が、現在地元の新聞である「新潟日報」に連載されている。
1号機の設置申請には、原発予定地周辺の海域の断層評価も当然含まれるが、逆断層をなぜか「正断層」と評価した東京電力の誤りを正せなかった安全審査。 設置申請書には、多くの箇所で追加補正され、15件770ページにも及ぶ。 連載記事によれば、修正または補正した箇所は設置申請書の不備を審査で指摘され、差し替えた部分である、という。 柏崎・刈羽原発の地盤が他の原発と比較して、かなり軟弱であると指摘されているにも関わらず安全審査が通った背景には、国が招集した安全審査の委員の人選に問題がある、という。 地質を解析できる「委員」がいなかったのは、意図的と考える。 国や電力会社にとって、融通の利く「委員」の人選が行われた結果とも思われる。 また「委員」の現地調査ではなく、ただの視察となっていることも見逃せない点である。 大前提は「原子力は国策である」。 設置申請に反対する委員は追い出される憂き目に会うか、自分で辞めるのどちらかである。 細かい点は書類上の修正で終わる。 安全審査は、まったく非公開で行われることから、国と電力会社の癒着が指摘されるのは当然の事柄である。従って現在までに設置許可申請が却下された事例は皆無である。 つまり「許可」が前提となる「審査」に他ならない。 公聴会は、「聞く」だけのものでしかない。 安全審査の議事録は、作成し残すことが通例であるが、柏崎・刈羽原発1号機の安全審査に関わる議事録は「紛失」しているという。 いずれにしても、「怠慢」、「無責任」の典型である。 多くの「つけ」や「代償」を何世代に渡って残すことになる原子力発電が本当に必要なのか? 甚だ疑問に思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.09 13:40:40
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