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テーマ:葬儀(192)
カテゴリ:メールマガジン
先週は「お通夜式までの流れ~その2~」をご紹介しました。
詳しくはバックナンバーをご覧ください。 先週より、自宅へ戻ってからお通夜式が始まる迄の流れについて ご紹介しており、今週で3回目となります。 さあ、後悔しないための第4歩・・・の続きです! ■ お通夜式までの流れ~その3~ ■ 大まかに分けると以下のようになります。(一般的な場合) 1)ご遺体の安置とドライアイス等での防腐処置 ⇒ 9月10日第5話でご紹介済み 2)枕飾の設置 ⇒ 9月17日第6話でご紹介済み ★3)お寺様によるお枕経の読経 4)ご遺族、お寺様、葬祭スタッフで打ち合わせ 5)各方面への連絡(親戚・地域自治会・会社関係など) 6)納棺の儀 7)自宅出棺 8)式場到着・祭壇前にお棺ご安置 9)お手伝いの方々へのご挨拶 10)開式前のお寺様へのご挨拶 ※ ※ ※ 3)お寺様によるお枕経の読経 お亡くなりになられて、最初のお経が枕経となります。 さて、この枕経ですが宗派によって唱えるお経や作法は様々です。 そして、いわれも色々なため、ここでは一部をご紹介します。 本来は、亡くなっていく人の ●苦しみを取り除き、安心させて迷わないようにするため ●仏様のお弟子となり極楽へ送ってあげる約束をするため にご臨終を迎えつつある人のお枕元で唱えるものでした。 しかし現状難しいことなので、亡くなられた後で 読経してもらうようになったといわれています。 例えば、浄土真宗では、故人様と一緒に勤める最後の勤行 (ごんぎょう)であるとされています。 故人様と共に過ごしてきた時間を思い出したり、共に拝んできた ご本尊の前で、故人様と一緒に最後のお勤めをするという意味が あるようです。 また、枕経の際に「かみそり」を使用します。 お寺様がかみそりを使い、故人様の頭にそっと触れます。 これは、剃髪(ていはつ)の作法で、分りやすくいうと 今からあなたは仏の弟子となり、新たな修行が始まります。 それに先立ち、まずは髪や髭を剃り、身支度をしましょう。 という儀式です。 この儀式が済むと戒名(かいみょう)が授けられます。 本来、戒名は生前に授かるべきものです。 ご存知の方は少ないでしょうね。 他に、枕経の際、末期の水(まつごのみず)をとる作法があります。 樒(しきみ・しきび)の葉を鳥の羽に見立てて、聖なる水を飲ませ、 体の汚れを落とし、天に昇って行けるようにという意味があります。 「死に水」とも呼ばれ、お釈迦様が最期に水を求めたといういい伝 えからきている作法です。 ご家族にとっては、死者に蘇って欲しいという願いと同時に、死後、 喉の渇きに苦しまないようにとの心遣いだといわれています。 ※ ※ ※ ≪やまさんのツブやき≫ 枕経の意味をお寺様に尋ねると、同じ宗派であっても様々なお答えが 帰ってくるのが現状です。 「ええっ!!!」ってお思いのあなた。 でもこれは本当なのです。 あ、様々といっても、全くかけ離れたお答えではないですよ。 しかも、最近はこの枕経を省略されるケースが増えているそうで・・・。 考えられませんよね~。 私の経験上、そんなことはあり得ませんでしたよ! 遠方からお越しいただいたお寺様にも、お通夜式が始まる前に必ず お枕経は頂戴していましたから。 その「省略」の言い出しっぺが、果たして誰なのかが気になる所です。 お寺様がおっしゃっているのか? それとも、お通夜開式ギリギリにお寺様が到着され、困った葬儀社が 提案したものなのか・・・? ま、少なくともご親族側でないことは確かでしょうね。 いえ、そうでないことを祈りたいです・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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