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テーマ:葬儀(192)
カテゴリ:メールマガジン
お布施の語源→古代インドの言葉、サンスクリット語の「ダーナ」
を音訳したもの。「あまねく施す」という意味。 この「あまねく施す」という概念は、仏教の世界では重要な考え方 で自分にとって大切なものを他に与えるという行いは、非常に大切 なことで功徳があるとされています。 これが、お布施の本来の意味。 ※ ※ ※ お布施を3つに分類してご説明。 ●法施(ほうせ) 人間が生きていくための正しい仏法の心理を伝え、 無形の精神的施しを行うこと。 要は、僧侶のつとめをさす。 ●財施(ざいせ) お金や財産を施すことで、 仏の教えをいただいたことへの感謝を表すこと。 要は、僧侶やお寺への施しのこと。 ●無畏施(むいせ) 不安や畏(おそ)れを抱いている人に対して、 安心の施しをすること。誰もができる親切な行い。 ※ ※ ※ みなさんは、これらの施しを無意識に行っているんですよ。 例えば、電車の中で立っている老人に席を譲るという行為。 これは、自分の利益のために行っている行為ではなく、 慈悲の心ではないですか? これがまさに、無畏施。 葬儀を執り行うという行為は、法施を受けようとする行為であ りこれに対し財施で答えるという関係が成立します。 つまりお布施は、法施を受けたことに対するもう一つの施しで あり“何々をしてもらったからいくら”という考え方が成立す るものではないということです。 要は、お布施には金額的な基準はなく決まりもない。 実際、僧侶に相談しても「お志で結構です」という答えが必ず 返ってきますしね。上限も下限もないのです。 それぞれの立場で、できる範囲のことを自分の気持ちと状況に 合わせて金額を決めていけばよいのです。 世間から見て少ないというイメージがあったとしても、その額 がその人にとって精一杯のものならば、それで十分ということ。 そうは言っても実際にいくら包めばよいのかを目の前にすると 迷いがでますよね。包むのは、お金という具体的なものだから。 で、世間一般の報酬を参考材料にして考えてみると、 日当1万円が一般的であるとして、この2~3倍を目安にする。 ただし、これは法要の場合ね。 葬儀の場合、枕経から還骨経まで幅広くお世話になるのだから、 5倍~10倍の金額になってきますよね。 そして大切なのは、惜しみながらいやいや出すのではなく、 気持ちよく感謝を込めて出せる金額をよ~く考えて決めること。 ▼やまさんのツブやき▼ 「末永くお付き合いできるように、無理のない金額で」 お布施の金額について尋ねられた時、よくこう答えていました。 葬儀の後も、二七日、三七日、・・・満中陰法要、一周忌・・・ と長~いお付き合いの始まりでもあるのですから。 次週は、戒名料のお話です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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