【見積書の上手な取り方 ~お葬式全体の流れを知る vol.3~ 】
先週は【見積書の上手な取り方~お葬式全体の流れを知る vol.2~】 の中で、「葬儀社と病院の繋がり方」をご紹介しました。 詳しくはバックナンバーをご覧ください。 今週からは、自宅へ戻ってからお通夜式が始まる迄の流れについて 詳しくご紹介していきます。細部までご紹介するには1度では無理。 数回に分けてご紹介していきたいと思います。 さあ、後悔しないための第4歩を踏み出しましょう! ■ お通夜式までの流れ ~その1~ ■ 大まかに分けると以下のようになります。(一般的な場合) 1)ご遺体の安置とドライアイス等での防腐処置 2)枕飾の設置 3)お寺様によるお枕経の読経 4)ご遺族、お寺様、葬祭スタッフで打ち合わせ 5)各方面への連絡(親戚・地域自治会・会社関係など) 6)納棺の儀 7)自宅出棺 8)式場到着・祭壇前にお棺ご安置 9)お手伝いの方々へのご挨拶 10)開式前のお寺様へのご挨拶 ※ ※ ※ それでは詳しくご説明していきます。 1)ご遺体の安置とドライアイス等での防腐処置 ご自宅に到着すると、まずはご遺体の安置をしなければなりません。 場所を決めてお布団を敷き、準備が整ってからご安置します。 ●安置場所と枕の向きについて・・・。 仏壇がある場合は、仏間へご安置するのがもっとも適切です。 この場合は、仏壇の方に枕を向けるようにします。 仏壇の扉を閉めるか閉めないかは宗派によって違います。 仏壇が無いお家は、畳の間や居間など、お寺様や近隣の方々にお参り してもらいやすい部屋にご安置することをおすすめします。 ベッドでも問題はありません。 この場合、枕の向きは北向きもしくは西向きとします。 この風習は、お釈迦様が亡くなられた時に北枕でお顔は西を向かれた 状態であったことにちなんでいます。 また、お布団は、日頃から使用されていたもので充分です。 葬儀社に頼めば準備してくれる場合もあります。 ≪やまさんのツブやき≫ お布団ですが・・・。 古いお布団であったとしてもせめてシーツや枕カバーは清潔なものに 取り替えてあげてほしいなって思います。 それと葬儀社に布団を依頼するのはいいんですが、まず新品ではあり ません。新品であればきっと有料でしょうね。 会場へ直行したケースではやむを得ないでしょうが、ご自宅へ戻った 場合は、お家の布団に寝かせてあげてくださいね。 ※ ※ ※ そして故人様のお体を整え、ドライアイス等で防腐処置を行います。 お腹の上で手を組ませてあげ、お召し物のズレや襟元をただします。 ドライアイスは昔ながらの定番。 近年、ダイオキシン問題等でドライアイスの使用が禁止されている 火葬場がほとんどです。 そのため、ドライアイスに代わる防腐剤が次々と開発されています。 ≪やまさんのツブやき≫ そういえば、全国からあらゆる会社がサンプル送ってきたり、 営業の電話が入ったり、はたまた熱心に何度も尋ねてきてたよわね~。 ドライアイスに代わる新しい防腐剤の販売会社って、進化しつつある 葬儀業界の一角でしたね~。 ※ ※ ※ 最後に防腐剤を隠す意味も含め、綿花でお顔の周りを綺麗に飾ります。 ≪やまさんのツブやき≫ この綿花を使った飾りですが、葬儀社によって、人によって様々です。 決められた枚数で如何に美しく飾るかを常に研究している葬儀社、 逆にこの飾りに大して重きを置いていない葬儀社と様々ですね。 それと、お顔に掛ける白い布を皆さんご存知ですよね。 私が勤めていた葬儀社では、この白い布の代わりにベールの生地に お花の刺繍を施したものを使用していました。 考案された方は、自分のお母様が亡くなられた際にお顔に掛かっている ガーゼのような白い布を見てガッカリされたそうで、「亡くなられた方を 少しでも綺麗に見せてあげたい!」そんな思いから、このベールを考案 されたそうです。 イメージとしては、花嫁さんのベールってとこですね。 ご遺族には大変好評でしたヨ。 ※ ※ ※ この続きは、次回第6号でご紹介していきます。 お楽しみに・・・。