Jazz Quintet 60。デンマークジャズ(デニッシュ・ジャズ)の名盤。オススメ&イチオシ。
【No.341】
・Jazz Quintet 60:Fontana Presenting Jazz Quintet 60 (1963)
デンマークジャズ。Fontanaレーベルのレア盤・人気盤として知られる本作。デンマークジャズでは知られるAllan Botschinsky(tp)、Bent Axen(p)、Niels-Henning Orsted Pedersen(b)、Bjarne Rostvold(dr)、Niels Husum(ts, ss)によるグループ。ハードバップです。デンマークの1960年代ジャズは「黄金の60年代」とも呼ばれますが、昨年から今年にかけてPhilips、Fontanaといったレーベルに残された作品群がCD化されてます。本作は2006年に輸入盤で初CD化(国内盤も紙ジャケで限定発売中)。全体をとおして、アップテンポのナンバーが多く、スリリングでスウィング感に満ちています。リズムセクションはダイナミックでカッコいいですし、Allan BotschinskyやNiels Husumのホーン、Bent Axenのピアノも素晴らしい。オリジナル「One More Chant」「Yake-De-Yak」「Little Annie Fanny」、カバー「Anticipation」がグルーヴィーで凄く気に入ってます。冒頭の「One More Chant」から「Anticipation」「Yake-De-Yak」までの流れはカッコいいとしか言えないですね。Horace Silverの「St. Vitus' Dance」、明るい「Waltz For Sharleen」、ムーディーな「Ev'ry Time We Say Goodbye」も良い出来で、捨て曲はありません。クールでグルーヴィーな名盤です。近年のクラブジャズにも通じる部分がありますし、DJにも注目されていた作品のようですから、そういった音楽が好きな人は要チェックです。HMVの日本盤の方で
試聴できますので聴いてみて下さい。輸入盤が凄く安いので、そちらをオススメします。ジャケ買いしたくなるアルバムですよね。今プロフィール画像にしてます。Jazz Quintet 60は澤野からも一枚リイシューされてますので、気に入った方は、そちらもどうぞ。また、Jazz Quintet 60の殆どのメンバーは、同じデンマークジャズで有名なIb Glindemannのアルバム「Ib Glindemann And His Orchestra」にも参加しています。