Jimmy Smith。90年代中期Verveからの作品。ゴキゲンなオルガンジャズ。良いと思うんですけどね。
【No.363】
・Jimmy Smith:Damn! (1995)
60、70年代作品の評価が高いジャズオルガン奏者のJimmy Smithですが、今日は90年代半ばというアシッドジャズがまだブームだった頃にリリースされた作品を紹介。Verveに復帰後の作品ですね。70年代の作品としては、レアグルーヴとしても知られる「Root Down」【No.96】を紹介済みです。本作を紹介するのは、良い作品なのに評価が低いような気がしたのと、このまま埋もれそうな気がするからという理由です。昔活躍した人が久々に出す作品というのは同窓会的な内容も多いのですが、本作は、参加メンバーが新旧の有名ミュージシャンという事もあり、そういった感じはありません。グルーヴマスター:Bernard Purdie(dr)をはじめ、Arthur Taylor(dr)、Nicholas Payton(tp)、Mark Whitfield(g)、Ron Blake(ts)、Christian McBride(b)、Roy Hargrove(tp)等が参加。メンバーが良ければ、良い作品とは限りませんが、本作はファンキーなジャズを中心にノリのいい演奏が楽しめる好盤だと思います。テンションも程よいですね。内容も昔のソウルジャズと呼ばれる作品ほどコテコテではないので、聴きやすいと思います。ただ大御所Jimmy Smithは相変わらずの演奏。オルガンだけを聴いていると90代の作品とは思えません。当時多くの人が期待していたと思われる16ビートのファンクナンバーは少ないですが、楽しいジャズ、オルガンジャズが好きな人にはオススメできる内容です。冒頭のJ.B.カバー「Papa's Got A Brand New Bag」がファンキーかつグルーヴィーでオススメですし(この曲のドラムはPurdie)、アップナンバーの「Woody 'n' You」「Scrapple From The Apple」「A La Mode」もカッコよくてお気に入りです。緩急のある曲の配置もいいと思います。当時よく聴いた作品ですね。検索したらHMVで63点でした・・・。ちょっと低すぎですね。HMV等で
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