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カテゴリ:Brazil・Latin
Os Cobras。久々にジャズ・ボッサ。オススメ&イチオシ。今回も、ちょっとマニアックです。
【No.367】 ・Os Cobras:O LP (1964) ブラジルのジャズ・ボッサというとピアノトリオが注目されがちで、本ブログでもピアノトリオを中心に紹介してきましたが、今回はホーンセクションが入ったハードバップ色の濃いOs Cobrasを紹介。ハードバップやモードジャズの人気が再燃している感のある昨今では、はまる作品かもしれないと思いました。重厚なサウンドと軽快なグルーヴが最高な一枚。ブラジル音楽あるいはジャズ・ボッサが好きな人を除いて、殆ど知られていないグループかもしれませんが、間違いなく傑作と言えます。検索した感じでは、クラブシーンでは比較的知名度が高いのではないかと思われます。Gilles Petersonのコンピ「Gilles Peterson In Brazil」(2004)にも本作のボサ・ノヴァ定番「Nana」が収録されてますし、「須永辰緒の夜ジャズ-Jazz Allnighters No.6」(2006)にも「40 Graus」が収録されるという具合ですから。ですが、せっかくの傑作ながら、CD化された時期が早かった感がありますね。2001年に輸入盤でCD化されてますが、これはブラジルRCAの100周年を記念したもので、その後すぐに廃盤になってます。タイミングよく買えるかどうかというのは運もありますね。肝心のこのグループですが、強力メンバーで構成されていることで有名。Milton Banana、Tenorio Jr.、Raulzinho、J.T. Meireles、Paulo Moura等、当時のブラジルを代表するミュージシャンが参加しており、非常に熱い演奏が繰り広げられています。12曲収録。先の「40 Graus」も好きなナンバーですが、グルーヴィーでカッコいい曲が多いアルバムで、「Quintessencia」、「Depois De Amar」、「Praia」、「The Blues Walk」、「Menina Demais」、「Mar Amar」、「Moca Da Praia」あたりも好きな曲です。他の曲も良い出来ですので、ジャズ・ボッサが好きな人は買いだと思いますし、ジャズが好きな人にもオススメできますね。安く見つけたらチェックしてみて下さい。ちなみにTenorio Jr.(p)はソロ作「Embalo」が傑作として有名ですが、この人の録音はそう多くはないので、そういった意味でも本作は貴重です。「Embalo」も近いうちに紹介したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.11 19:51:08
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