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Steve Kuhn。ジャズピアノ。ECMでの集大成的作品。Kuhnのピアノを聴くならコレ。必聴盤です。
是非聴いて欲しいアルバム。格が違います。 【No.368】 ・Steve Kuhn:Remembering Tomorrow (1996) ECMでの1作目「Trance」【No.364】の紹介で少し述べた本作は、ECMに残した過去の作品の再演と新曲で構成された集大成的な作品です。個人的にKuhnのピアノを聴くなら本作がベストだと思います。14年振りのECM作品ですが、Steve KuhnはECMが一番似合ってますよね。「Trance」のようにエレピは使用していません(念のため)。「Emmanuel」を除き、全てKuhnのオリジナル。ピアニストとしてだけでなく、コンポーザーとしても一流です。非常に美しい作品ですが、他の誰とも違う、Kuhnにしか弾けないピアノ・旋律が楽しめます。こういう人にこそ、アーティストという言葉がふさわしいのではないでしょうか。本作でのKuhnのピアノは、そのサウンドや旋律から受ける印象も大きいとは思いますが、ジャケの曇り空とは対照的に、まさに輝いていると感じます。全曲素晴らしく文句なし。ピアノが好きな人は必聴と言っていい名盤だと思います。普通再演される曲というのは、結局オリジナルの方が良い場合も多いのですが、本作の場合は、以前にまして研ぎ澄まされた演奏で聴き応えがありますし、曲として、より完成されている印象を受けます。新曲では、タイトル曲「Remembering Tomorrow」が素晴らしい出来。名曲です。同レーベルのKeith Jarrettの作品(例えば名盤「The Melody At Night, With You」【No.191】)も良いですが、本作の美しさは、また別な意味で(?)圧倒的。私レベルでは表現できない音なんで、曲を聴いていただくのが最もよいと思います。HMV等で試聴できます。試聴で本作の素晴らしさが、どの程度伝わるのか心配な面もありますが、大音量で本作を聴くと鳥肌ものですよ。好きなジャズピアノ作品を10枚選ぶなら(そういう事は聞かれませんけど)、必ず入る作品です。クラシックピアノが好きな人もOKかもしれません。入手は容易です。ちなみに、Steve Kuhnには、レアグルーヴ的にオイシイ作品が、先の「Trance」以外にもあるので、後日紹介する予定です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.04 23:50:45
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