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カテゴリ:Brazil・Latin
Tenorio Jr.。ジャズ・ボッサ定番。お約束どおり紹介しておきます。オススメ&イチオシ。
【No.370】 ・Tenorio Jr.:Embalo (1964) ブラジルのジャズ・ボッサという特集が組まれると、確実に入る一枚。本作はTenorioが23歳の時に録音された唯一のソロ。ピアノトリオではなく、ホーンセクションも加えた編成です。前にも書きましたが、この人の録音は、多くはありません。本作と先に紹介したOs Cobrasのアルバム、後ボサ・ノヴァ名盤として知られるWanda Sa「Vagamente」しか私は持っていません。その他ではEdison Machadoのリーダー作やNana Caymmiのアルバムに参加しているようです。アルゼンチンで消息不明(射殺されたという事だったと思う)になり短い生涯だったという背景と、ピアノの上手さもあって、伝説のピアニストと言われたりもしますね。本作はOs Cobrasほどではありませんが、ハードバップ色のあるジャズ・ボッサ。しかしながら、ソロ作ですから、当然ピアノがフィーチャーされ、Tenorioのリリカルで美しいフレーズが聴ける曲もあり、Os Cobrasとは違った魅力を持った作品になってます。先のグループ同様に強力メンバーがバックアップ。Milton Banana、Raulzinho、Paulo Moura、Neco等が参加。内容は素晴らしく、全曲良い出来だと思いますね。日本盤がBombaレコードから出ており、入手は容易です。今出ているのは限定盤らしいですが、昔から廃盤・再販を繰り返している人気盤なので、買い逃しても、また再販されると思います。帯にはジャズ・ボッサの最高峰と書かれていたり、ネットショップでも同様なコメントをしている人がいますが、そう表現したくなるのも分かる内容。ただ個人的には数あるジャズ・ボッサ名盤のうちの一枚というのが正しいと思います。他にも良い作品は多いですからね。まあ最高峰かどうかは別にして傑作ではあるので、ジャズ・ボッサが好きな人は聴いてみましょう。やっぱりジャズ・ボッサは60年代のブラジルが最高です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.11 01:42:39
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