Richard Beirach。ジャズピアノ。ECMでの傑作。定番です。オススメ。
【No.375】
・Richard Beirach:Hubris (1978)
最近Steve KuhnのECMでの傑作を紹介したので、同レーベルでも有名なRichard Beirachのピアノソロ作品を紹介。本作は1stソロアルバム。このECMでの「Hubris」は世間でも傑作とされてますし、私も好きな作品です。ジャケ含めてアルバム全体に漂うECMらしさもイイですね。全曲Richard Beirachのオリジナルです。これも一言でいうと美しい作品(笑)なのですが、日本盤の帯にある「研ぎ澄まされたロマンティシズム」という表現は的を得ていると思います。不必要な音がなく中高音域で構成される美旋律と、透明感のあるサウンド、キレのある演奏がリスナーにそういった印象を与えるのかもしれません。Richard Beirachのピアノに関しては、クラシックの要素があったり、時に前衛的であったり、音楽の幅が広い感じです。本作で特に有名なのは、名曲として知られる「Sunday Song」(昨日紹介したらよかったなあ)ですね。このメロディーは非常に爽やかで優しく、まさにタイトルどおりといったところ。文句なし。この曲が本作の代名詞的な存在なのですが、それ以外の曲も良いメロディーを持ってますし、好きな曲は多いです。特に「Leaving」「Future Memory」「Hubris」「The Pearl」が素晴らしい出来で、よく聴きますね。ラストに「Sunday Song」に戻る構成も気に入っています。定番ですし、ピアノが好きな人にはオススメ。最近またECMのジャズを買いたくなってます・・・。はまると抜けられない魅力があるんですよね。ECMには。