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Sarah Vaughanのパワフルなボサ・ノヴァアルバム。傑作。オススメ＆イチオシ。
歌は完全にJazz Vocalなんですけど、Brazilに入れておきます。
【No.384】　
・Sarah Vaughan：I Love Brazil (1977)
ジャズヴォーカリストの大御所Sarah Vaughanがボサ・ノヴァの定番を歌った作品。タイトルどおりの内容。比較的有名な作品だと思います。パワフルでドスの効いたSarah Vaughanのヴォーカルとボサ・ノヴァの歌唱は、そもそも全く異なりますので、別物と捉えて聴いた方がいい作品ですね。ボサ・ノヴァとしてどうかと言われると、やりすぎ感がありますし、サウダージ感も薄いんですが、別物として聴くと凄くカッコいい作品です。ボサ・ノヴァが持つメロディーの素晴らしさが違った感じで躍動してます。ボサ・ノヴァがソフトなジャズ・ヴォーカル風に歌われることは多々ありますが、Sarah Vaughanですからね。初めて聴いた時はチョット衝撃でした。あまりのパワフルさに圧倒された記憶があります。Sarah Vaughan恐るべしといったところで、ここまでくると逆に気持ちいいです。メンバーも豪華で、Antonio Carlos Jobim、Jose Roberto Bertrami（ex.Azymuth）、Milton Nascimento、Wilson Das Neves、Dori Caymmi、Edson Fredericoなどブラジル勢が多数参加。そのせいか、ブラジル音楽とSarah Vaughanが上手くミックスされています。バックがアメリカのジャズミュージシャンのみだったら、単にボサ・ノヴァ名曲を歌っただけのジャズヴォーカル作品で終わったかもしれません。サウンドも洗練され過ぎず、お気に入りです。特にJose Roberto Bertramiのエレピがいい感じで素敵です。まずは聴いていただくのが一番。HMV等で全曲試聴できます。捨て曲はありません。ジャンルに拘らず音楽を聴いている人にとっては、カッコいい傑作として感じられると思います。私は大好きな作品。輸入盤で安く入手できます。コレは買いだと思いますよ。