Thomas Jasper Quintet。イタリアのジャズ。ハード・バップ。イチオシです。
【No.414】
・Thomas Jasper Quintet:Thomas Jasper Quintet (1962)
イタリアのジャズと書いたものの、グループ自体はベルギー出身のRene Thomas(g)とBobby Jasper(fl,ts)が中心のQuintet。Bobby Jasperは有名なBlossom Dearieの夫としても知られてますね。他はイタリア人ミュージシャンです。ハードバップで、スウィング感溢れる演奏がカッコいい作品。LPで94年にリイシュー、輸入盤でも過去CD化されており、現在も入手できるというのは、欧州ジャズファンだけでなく若い世代での人気があったからだと思われます(想像)。二人の相性(フルートとギター)も良く、気に入っているアルバムです。Rene Thomasのギターは本作で初めて聴きましたがカッコいいですね。クールです。48歳で亡くなったのが惜しまれます。オリジナルは「Theme For Freddie」、「Hannie's Dream」、「I Remember Sonny」の3曲で、それ以外はスタンダードかカバーですが、どれも良い出来だと思います。「Oleo」、「Half Nelson」、「Bernie's Taste」といったグルーヴィーなナンバーや、フルートをフィーチャーした「Theme For Freddie」、メロディアスで穏やかな「Hannie's Dream」など好きな曲は多く、アルバムとおしてよく聴いてます。バックのイタリア人ミュージシャンに関しては全く知りませんでしたが、実力者揃いのようです(日本盤の解説で少し紹介されてます)。リーダー格の二人の演奏もいいのですが、ピアノのAmedeo Tommasiが期待以上に良かったですね。HMV等で
試聴できます。ジャズが好きな人には凄くオススメ。現在発売されている日本盤CDは限定盤のようですので、早めに買っておきましょう。