Tord Gustavsen。ノルウェーのジャズピアノトリオ。ECMでの1stアルバム。オススメ。
【No.426】
・Tord Gustavsen:Changing Places (2003)
Tord Gustavsenはノルウェーのピアニストで、ECMから本作「Changing Places」(2003)、「Ground」(2005)、「Being There」(2007)の3作品がリリースされてます。70年生まれ(私と同世代)という若手ですが、「ポスト・キース」と言われたりしているピアニストで、ジャズピアノ好きには有名。3作全て評価が高いアルバムですが、とりあえず一躍Tord Gustavsenの名を世に知らしめた1stアルバムを紹介しておきます。過去10年間のECMにおける新人のデビュー作では最大のヒットを記録したという人気作。日本人好みのリリカルで美しい旋律、静寂で穏やかなサウンドで、聴いていると気持ちが安らぎます。こう書くと、よくある美旋律系のピアノ作品のようですが、Tord Gustavsenのメロディーには個性がありますし、ECMですから、やはり他のレーベルとは違いManfred Eicherの美学が貫かれています。哀愁漂う作品ですが感傷的過ぎず嫌味がないですね。静かで上品なピアノトリオを探している方はチェックしてみることをオススメします。聴きやすく幅広い層に受け入れられる作品(もう受け入れられてますけど)。スタンダードではなく全曲Tord Gustavsenのオリジナルで、かつ良い曲が揃っているのも素晴らしい点で、どの曲にも聴き所があり、いつもアルバムとおして聴いています。デビュー作ながらポテンシャルは非常に高いと思いますね。HMV等で全曲
試聴できます。曲毎の紹介は例によって省略。大音量で聴くことをオススメします。バックの繊細な演奏がより感じとれますからね。今後どういう方向に進むのか楽しみなピアニストです。機会があれば他の2作品も紹介したいと思います。