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Airto。CTIからのソロ。ブラジリアン・クロスオーバーの傑作。レアグルーヴ。イチオシです。
【No.436】　
・Airto：Fingers (1973)
Airto MoreiraのCTI作品。ブラジリアン・クロスオーバーといったサウンドです。過去Sambaｌanco Trio【No.24, 395】やQuarteto Novo【No.386】といったAirtoが渡米する前のジャズボッサ・ブラジリアンインスト作品を紹介していますが、この作品も彼の代表作として有名。レアグルーヴの定番としても人気の高いアルバムです。DJの中でも本作をフェイヴァリットにあげる人は多かったように記憶してます。サンバの躍動感が素晴らしい名曲「Tombo In 7/4」が有名なのですが、この曲だけが良いということもなく、アルバムトータルとして優れた作品。ブラジル音楽とジャズやファンク等の要素が絶妙にブレンドされたグルーヴィーなリズムとサウンドが魅力的で、CTIの中でも大好きなアルバムです。有名なところではFlora Prim【No.327】が参加していますが、本作で注目すべきはウルグアイ出身のHugo Fattoruso(key)ですね（Jorgeと共に兄弟で本作に参加）。エレピも良いですが、この人のコンポーザーとしての貢献度は非常に大きく、全7曲中3曲が彼のオリジナル（あとAirtoが2曲、Flora Primが1曲）。Airtoだけでは、ここまでの作品は出来なかったと思います。先の「Tombo In 7/4」以外では、スキャットがカッコいいアップナンバー「Romance Of Death」と、メローでFloraのヴォーカルが美しい「San Francisco River」がお気に入り。その他、穏やかな「Merry-Go-Round」、エレピが印象に残る「Wind Chant」、ブラジル色が濃い「Parana」も良い出来ですね。HMV等で全曲試聴できます。グルーヴィーなブラジル音楽が好きなら要チェックな一枚。日本盤で安く入手できますしオススメです。