Catch Up。ジャズロック・クロスオーバーもの。レアグルーヴ。
【No.445】
・Catch Up:Vol.1 (1975)
Catch UpはCharly Antolini(dr)、Max Greger Jr.(key)、Milan Pilar(b)で構成されるドイツのグループで、本作はレアグルーヴの定番として昔から有名です。CD化は遅く、2003年にCrippled Dick Hotwaxから輸入盤で出ています。MPSレーベル等の多くの作品に参加しているCharly Antoliniがドラムですので、何となくグルーヴ感は想像できますね。カッコいいです。Max Greger Jr.は以前紹介したMax Greger Big Band【No.401】のリーダーの息子(前にも書きました)。本作はジャズロックと言われますが、クロスオーバー色も見られ、ジャズファンクの要素もあります。特に「Onkel Joe」が有名で、Rainer Trubyの傑作コンピ「Glucklich」の1作目にも収録されてました。ちなみに「Glucklich」はVol.2を過去紹介済み【No.382】。先の曲以外では「Blues For The Kaiser」、「Moonlight On A Baldhead」が好きですが、「Catch Up」、「Bordun」あたりもグルーヴィーで気に入っています。オルガンをフィーチャーした定番カバー「Spinning Wheel」も良い出来。Max Greger Jr.の多彩なキーボードサウンドやピアノ曲で見せるジャジーな演奏、そしてCharly Antoliniのタイトなドラミングがこのグループの特徴だと感じます。欧州らしい硬質なサウンドも好み。レアグルーヴのムーヴメントから随分時間が経過してますが、今聴いても新鮮な点はありますね。傑作だと思います。HMVで全曲
試聴できます。写真はCDのものでオリジナルLPとは異なりますので、ご注意下さい。