Thierry Lang。ピアノトリオの傑作。凄く好きなピアニストです。イチオシ。
【No.448】
・Thierry Lang Trio：Reflections I (2003)
Thierry Langは、過去に出世作となった「Private Garden」【No.111】、Blue Noteからのピアノソロ「Guide Me Home」【No.331】を紹介してますので、詳細はそちらを参照下さい。3回目の登場ですね。スイスのピアニストです。日本でも人気が高くジャズピアノファンにはお馴染みのピアニスト。EvansやKeith、Enricoの流れにはあるのですが、Langのリリカルで美しい旋律は彼等とも違う独特の深さ・雰囲気があって、その辺の美旋律系ピアニストとは実力が違うという感じ。今の時代にも合っていますしね。どちらかと言うと切れ味の鋭いEnricoに比べ優しいメロディーを持っています。最近紹介していたECMのピアノトリオ作品群とも異なる響き。全曲オリジナルで曲の良さも抜群なのが流石。テーマのみが良いのではなく曲が良いんですよね。ピアノも無駄な音がなく、音に説得力があります。優れたジャズピアニストが非常に多い現在でも、その存在感は特別なものですね（少なくとも私にとっては）。この作品はアルバム「Private Garden」で火がついたThierry Langの人気を決定付けた傑作と言っていいと思います。本作では先のアルバムに収録されていた名曲「Private Garden」の再演も収録。冒頭の「Le Sablier」から素敵です。親しみやすく良いメロディーをもった曲が殆どですので、ジャズピアノが初めての方でも抵抗なく聴ける作品。HMVなど大手ショップでは試聴できないようですが、検索すればあります（手抜き）。美しいピアノ作品が好き人にオススメ。是非聴いてみて下さい。
