Pharoah Sanders。80年代の傑作ライヴ。イチオシです。久々にジャズ。
【No.483】
・Pharoah Sanders:Heart Is A Melody (1982)
Pharoah Sanders(ts)はジャズ界の大御所なんで詳細は省略。傑作とされるアルバムが60年代~80年代にかけて多いのですが、時代やアルバムによっては敷居の高い作品もあり、抵抗を感じる人も少なくないかもしれません。入り口とタイミングが大事な感じがします(経験上)。私も全てのアルバムを聴いたわけでもないので偉そうなことは言えませんが、80年代の作品群:「Journey To The One」(1980)や「Rejoice」(1981)といったスタジオ盤、「Live」(1982)や本作「Heart Is A Melody」(1982)といったライヴ盤が入りやすいのではないかと思いますね。これら4作品はどれも素晴らしい出来で大好きなアルバム。特に名盤「Journey To The One」や「Rejoice」は昔からクラブジャズでも有名ですし、「Live」もこの時期を代表する名盤です。とはいえ先の3枚はチョットスルーして今回は「Heart Is A Melody」を紹介。あくまで主観ですが、4枚の中では比較的知名度が低そうな気がしたのと、ジャケのB級臭さ(?)で損をしている気がしたんで。本作はサンフランシスコでのライヴ。Pharoah Sanders以外のメンバーはIdris Muhammad(ds)、William Henderson(p)、John Heard(b)。相変わらずPharoah Sandersの演奏は多彩な音色含め素晴らしいもの。William Hendersonのピアノもいいですね。冒頭からいきなりJohn Coltraneの「Ole」が22分ですが、時間は全く問題ではありません。アップテンポでスリリングな演奏が凄くカッコいいです。軽快なスウィングが心地よい「On A Misty Night 」、美しいメロディーとバックコーラスが印象的な傑作「Heart Is A Melody Of Time (Hiroko's Song)」、Pharoah Sandersの歌とSaxで盛り上がりをみせる楽しい「Goin' To Africa (Highlife) 」とオリジナルアルバムに収録された4曲はどれも素晴らしい内容。「Heart Is A Melody Of Time」にはAndy Bay(Vo)も参加。熱いアルバムでオススメです。HMVで全曲
試聴可能。現在のCDではボーナストラックが2曲追加されてます。特にColtraneの「Naima」は好きな曲ですので、個人的には嬉しいですね。他の作品についても紹介する予定です。