Pharoah Sanders。80年代の傑作「Rejoice」。愛聴盤。
【No.487】
・Pharoah Sanders:Rejoice (1981)
80年代の作品群については「Journey To The One」【No.484】、「Heart Is A Melody」【No.483】を紹介済みですので、詳細は「Heart Is A Melody」を参照下さい。本作はPharoah Sandersのアルバム中では最も明るい雰囲気の作品だと思います。これも大好きな一枚。この時代の作品は聴きやすいですが、スピリチュアルで深みのあるところがPharoah Sandersの凄いところ(しつこい・・・)。本作では、Bobby Hutcherson(vib)やElvin Jones(ds)、Billy Higgins(ds)が参加しています。ピアノは主にJoe Bonnerですが、「Journey To The One」で心地よいピアノを聴かせてくれたJohn Hicksも参加。本作では、アフリカンな要素がアルバム全体に絶妙なバランス・アレンジで散りばめられています。ジャズなんですが、これを聴いていると音楽って色んな音(楽器や声)が織り成すエンターテイメント作品なんだな~という非常に当たり前なことを感じます。聴く度にチョットした音にハっとする事も多々あって、密度が濃い作品だと思いますね。Bobby HutchersonのVibもいい感じですし、随所で聴けるバックコーラスが気持ちいいです。HMVで全曲
試聴できますし、どの曲も素晴らしい出来なので曲毎の紹介は省略。「Moments Notice」と「Central Park West」はJohn Coltraneの曲。「Highlife」はライヴアルバム「Heart Is A Melody」でも演奏されています。アルバムラストが哀愁漂う「Farah」というのもカッコいい。「Journey To The One」と並びオススメなスタジオ盤。この作品もジャケで損をしているかもしれませんが内容は素晴らしいものです。なんとなくですが、ブラジル音楽が好きな人は、はまると思いますね。