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カテゴリ:Brazil・Latin
Tania Maria。久々にブラジル MPB。オススメです。
【No.498】 ・Tania Maria:Olha Quem Chega (1971) Tania Mariaが渡仏前にブラジルOdeonに残したMPBの傑作。本作ではピアノではなくオルガンを弾いており、ジャズ色も薄いですが、彼女のヴォーカルは、この時点で心地よく貫禄すら感じさせます。スキャットも上手いですし、リズム感が抜群だと思いますね。バックの洗練されたアレンジも素晴らしく、オーケストラを起用した厚みのあるサウンドは完成度の高いもの。リズムセクションもグルーヴィーで非常に爽快です。オーケストラアレンジはGeraldo Vespal。本作ではIvan Linsのカバー「Madalena」や「Hey Voce」が有名ですね。特に「Hey Voce」はファンキーなMPBの傑作で、大好きなナンバー。同様にグルーヴィーな「Garota Da Minha Cidade」も凄くカッコいい出来で、この2曲が個人的には本作のハイライトですね。冒頭の「Bobeou, Nao Vai Entender」や「Mais Um Adeus」「Ruas Do Rio」「Carinhoso」「Vireivolta」もイイ感じです。ファンキーな曲からボッサテイストの穏やかでメロウな曲まで多彩な内容で、全体的に優れたエンターテイメント作品に仕上がっていると思います。私が持っているのは2002年にCD化された日本盤。これにはLP未収録のシングル「Recado Ao Poeta」「Chamego」の2曲がボーナストラックとして追加されてます。サウダージ感漂う「Recado Ao Poeta」、ファンキーな「Chamego」と、両曲共にアルバム収録曲に匹敵するポテンシャルで、お気に入りのナンバー。日本盤は残念ながら廃盤で、ボーナストラックなしの輸入盤(CCCD・・・)が現在入手可能のようですが、個人的には中古でも日本盤をオススメします。Tania Mariaは他にも良い作品がありますので、チェックしてみて下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.26 20:24:09
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