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2008.03.12
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Jack Wilson。Blue Noteでの傑作。イチオシです。
【No.505】 
・Jack Wilson:Easterly Winds (1967)

Jack Wilsonはジャズピアニストで、過去「Rumblin'」【No.429】を紹介しています。本作は、Blue Noteでのリーダー作としては2作目で人気作。Jack Wilsonはジャズファンを除くと知名度の高いピアニストとは言えませんが、評価の高い人ですね。「Rumblin'」で共演していたRoy Ayersは参加していませんが、本作ではJackie McLean(as)、Lee Morgan(tp)、Garnett Brown(tb)の3管編成となっており、カッコいい作品です。基本的にハードバップですが、60年代後期ということもあって、曲によってはジャズロック(あくまでジャズ好きな人が一般に言うところのジャズロックで、私的にはファンキーなジャズ)的な要素やモーダルな要素が取り入れられています。Jack Wilsonのピアノは派手ではないですが上手いです。ツボを押さえたフレージング、スウィング感などジャズピアニストとしてバランスが良い印象。HMV等で全曲試聴できます。Jack Wilsonのオリジナルが4曲、後は定番「A Time For Love」とアルトサックス奏者Frank Strozierによる「Frank's Tune」という内容。Jack Wilsonのオリジナルでジャズロック風の「Do It」が強調されがちなんですが、むしろ他の曲の方が好きです。グルーヴィーな「On Children」「Easterly Winds」、爽やかな「Frank's Tune」あたりはオススメ。他も、ピアノが聴きものの「A Time For Love」、印象的なテーマを持つ「Nirvanna」と良い曲ばかり。Jackie McLeanやLee Morganの演奏も良いですし、曲調も多彩で楽しいアルバムです。Jack Wilsonに関しては現在入手できるCDが少ないのが悲しいところ。もっと他の作品も聴いてみたいですね。

Jack Wilson Easterly Winds





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Last updated  2008.03.12 21:28:19
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