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カテゴリ:Brazil・Latin
Jon Lucien。レアグルーヴ・フリーソウル定番。イチオシです。今聴いても素晴らしい傑作。
迷うところですが最終的にはBrazilのカテゴリに入れときます。 【No.511】 ・Jon Lucien:Rashida (1973) Jon Lucienが最も注目されたのは90年代で、今はもう知らない人がいるかも?と勝手に思いましたので、紹介しておきます。好きなアーティストです。実際日本盤が最初にリイシューされたのも90年代半ばだったと思います。セント・トーマス島出身のアーティストで、レアグルーヴとかフリーソウルでは外せない人ですね。個人的には少し懐かしい感じもします。一般に70年代の本作や「Mind's Eye」といった作品が傑作とされていますが、1stアルバムの「I Am Now」(1970)もカバーが多いものの良いアルバムで、この3作品は全て好きなアルバムです。どれか一枚となるとコレですかね。Jon Lucienは、ブラジリアンミュージック・ジャズ・ソウル・ファンクを、非常にバランスよく自らの音楽に取り込んでいたアーティスト。はっきり言ってカテゴライズは意味がないんで、聴いていただくのが一番でしょう。当然ながら、後のミュージシャンにも大きな影響を与えています。いつも感じるのは、そのミックスの仕方が凄く自然であることですね。この時代は、色んなジャンルにおいて様々な音楽の融合が盛んだった時代ですが、それが表面的あるいは形式的なだけに終わっている作品も少なくないだけに、本作の素晴らしさは際立っていると感じます。アコースティックとエレクトリックのバランスも絶妙。なんとなくですが聴いていると同時代のEmilio Santiago【No.65,236】を思い出しますね。Jon Lucienの方が声も少し渋く、サウンドも落ち着いた感じです。特に本作では、かなりJon Lucienのスキャットがフィーチャーされており、本人のギターも含め心地よい一枚に仕上がっています。エレピやストリングスによるメロウなサウンドも素敵ですね。幸せ感が高い作品。HMV等で全曲試聴可能ですので細かな曲紹介は省略します。本作以外の2作品についてもHMV等で試聴できますので、気になる方はチェックしてみて下さい。ちなみに輸入盤では、これら3作品を2CDに収めたものが2001年に出ており、比較的安く入手できます。解説が必要ないのであればソチラがいいかもしれません。ブラジリアンなサウンドが好きなら買って損はないと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.27 22:25:49
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